第二のぶるーくろす癒海館を生まないために。

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浦安ホーム虐待:無届け施設を全調査へ 千葉県方針

 千葉県浦安市の無届け有料老人ホーム「ぶるーくろす癒海館(ゆかいかん)」の入所者虐待疑惑を受け、千葉県は26日、市町村を通じて無届け有料老人ホームの実態調査に乗り出すとともに、県内すべての入所系施設を対象に身体拘束・虐待に関する大規模アンケート調査をする方針を決めた。実態調査では民生委員や介護サービス事業者ら「民間の目」を初めて取り入れ、官民合同で実態解明を進める。週内にも調査に着手する。
 無届け施設は介護保険を利用しないケースもあり、行政の把握には限界があった。このため、地域に詳しい民生委員らの協力を得る。福祉の範ちゅうに入らない老人アパート的な施設や、若年障害者らも入る混合型施設を念頭に、「有料老人ホーム類似施設」の洗い出しを市町村に指示する。
 有料老人ホームは、昨年4月の老人福祉法改正で高齢者が1人いれば対象になることになった。しかし制度改正を知らない施設関係者も多く、調査を通じて周知も図る。
 身体拘束・虐待に関するアンケート調査は、県内の全入所系施設が対象。高齢者施設約450、障害者施設約120のほか児童相談所なども対象とし、「いかなる施設でも虐待は許さない」との姿勢を打ち出す。
 県はこれらの調査結果を詳細に検討し、条例制定など虐待防止に向けた独自策作りにつなげる考えだ。

行政のチェックが行き届いていない無届施設がクローズアップされていますが、
かといって、届け出てある施設には虐待や身体拘束はないのかといえば、
残念ながらそういうわけでもないのが現状です。
言い換えると、届出の有無にかかわらず、果たして行政のチェック自体が機能しているのか。
これは高齢者の入所施設だけに限りません。
虐待や身体拘束を撤廃するには、行政が年に一回チェックしに来るだけでは足りません。
家族・ボランティア・そして職員が施設とサービスのあり方をしっかり見つめなおす環境を作っていかなければ、
また、第二第三のぶるーくろす癒海館が生まれることは間違いないのです。

記事編集・監修

 

介護福祉ウェブ制作ウェルコネクト

居宅介護支援事業所管理者・地域包括支援センター職員・障碍者施設相談員など相談業務を行う。

現在はキャリアを生かした介護に関するライティングや介護業界に特化したウェブ制作業を行う。

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