認知症のハローワーク?地域支援事業に認知症の方の社会参加活動。

認知症高齢者のハローワーク

認知症高齢者は守られる存在、という時代から社会参加して役割をもって社会に貢献し、尊重される存在へ

認知症高齢者が仕事をする時代

昨年の介護報酬改定のときに、デイサービスなどでの認知症利用者の社会参加について具体的に示されていました。

若年性認知症の方を中心とした介護サービス事業所における地域での社会参加活動の実施について


介護サービス事業所が、若年性認知症の方を中心に、介護サービスの提供時間中に、介護サービス利用者が地域住民と交流したり、公園の清掃活動等の地域活動や洗車等外部の企業等と連携した有償ボランティアなどの社会参加活動(以下「社会参加活動等」という。)に参加できるよう取り組んでいる事例が出てきています。

介護保険最新情報 Vol.669

具体的には町田市にあるDAYS BLGという若年性認知症に特化した認知症対応型デイサービスの事例を紹介しています。

認知症の方がただ守られるだけでなく、地域に出て仕事をする

これをさらに推進していく方向性が示されています。

地域支援事業所で認知症高齢者の仕事探し?

今回、地域支援事業が一部改正されることとなりました。

その中に、このような改正が加えられています。

「地域支援事業の実施について」の一部改正について


⑤ 認知症高齢者をはじめとする高齢者や若年性認知症の人の社会参加活動の体制整備事業

認知症高齢者をはじめとする高齢者や若年性認知症の人が、地域において役割を担い、「生きがい」をもった生活を送れるよう、高齢者等の希望に応じ、これまでの経験や残された能力を活かして、農作業や商品の製造・販売、食堂の運営、その他の軽作業、地域活動等、社会参加活動を行うための体制を整備する

「地域支援事業の実施について」の一部改正

認知症の人の社会参加活動の体制整備事業が地域支援事業に加えられたということです。

この役割を担うのが認知症地域支援推進員です。

これは市町村や地域包括支援センターに配置される認知症の方が暮らしやすい地域を作るためのコーディネーターで、認知症カフェづくりや認知症ケアパスづくりを行ったりする役割の方です。

今回の社会参加活動については、簡単に言うと、認知症高齢者の仕事づくりとマッチングです。なかなかハードルの高い内容ですね。

マッチング以前に、受け入れ先の確保ができるか

仕事をしたいという認知症高齢者がいる、それに対して認知症地域支援推進員がどのような社会参加活動を提案していくことができるのか

こういった社会参加活動の意味を理解して受け入れる企業がどれだけあるか。受け入れ側がメリットを感じるものでなければ、拡大していくことは難しいと感じます。

結局はデイサービスで社会参加をするとか、特別養護老人ホームでボランティアをするとか、介護保険サービス事業者に丸投げする対応になりそうな気がします。

仕事をする場のマッチングということを考えれば、認知症高齢者にとってのハローワークのようですが、仕事をしたい人がいても、仕事をできる場所がない

これに関しては受け入れ先を確保することが最大の課題になっていきそうです。