課題整理総括表とは。ケアマネへの新たな宿題、ケアマネジメントの見える化は実現するのか?

課題整理総括表、新たな書式に困惑するケアマネ
課題整理総括表、新たな書式に困惑するケアマネ

厚生労働省から介護保険情報Vol.379が発信されました。
それが、「課題整理総括表・評価表の活用の手引き」の活用について、です。

平成25 年1月に「介護支援専門員の資質向上と今後のあり方に関する検討会」において中間整理がとりまとめられ、「適切なアセスメント(課題把握)が必ずしも十分ではない」、「サービス担当者会議における他職種協働が十分に機能していない」、「ケアマネジメントにおけるモニタリング、評価が必ずしも十分ではない」といった課題が指摘されました。
その対策として、下記2点が策定され、活用にあたっての手引きが厚生労働省から発表されましたので、お知らせいたします。

➀ 「課題整理総括表
利用者の状態等を把握し、情報の整理・分析等を通じて課題を導き出した過程について、多職種協働の場面等で説明する際の一つの様式例。
➁ 「評価表
ケアプランに位置付けたサービスについて、短期目標に対する達成度合いを評価することで、より効果的なケアプランの見直しに資するものとなる一つの様式例。

また帳票を増やしてケアマネの業務量を増やしているわけです。
ケアマネの質の向上を目的として、ケアマネジメントのプロセスを見えるかすることを目的にこのようなアセスメント書式ができているわけですが、
ケアマネの業務量を増やすことで、書類を作ることが目的化し、
余計にケアプランが粗くなり、質が低下することすら懸念されます。

書式の中での「改善・維持の可能性」と言っても、相手は人間ですし、高齢者です。
可能性はどちらにもあるし、改善するためのサイクルに乗せていくのがケアマネの仕事ですから、
それを望まないケアマネなんてどこにもいないわけですよ。
ここに「悪化」と書くというのは利用者に対するただの脅迫でしかないですよね。
これまでストレングスを活かしてポジティブにとか言っておきながら、これ何なんですかね。。。

ついでに、この課題整理総括表と評価表は、サービス担当者会議の場などにも活用することを求められているわけですが、
担当者会議の場となる利用者の自宅は瞬く間に紙で埋め尽くされることでしょう。

様式が増えたところで、ケアマネの質の向上に直接つながりそうもないし、
そしたらこの2種類の様式がどうだったかを評価することもなく、また「ケアマネの質が!」という話にしかならないのでしょう。
ぜひ「課題整理総括表」自体の課題整理と、
「評価表」自体の評価もお願いしますね

追記:課題整理総括表のいま

正直、あまり見かけなくなりましたね。課題整理総括表。

ケアマネ協会がらみの研修でこれを使うことがありますが、それ以外の場面で見かけることはあまりない印象です。

ペーパーレス化、書類の削減を目指していくというのに、書式の変更ならともかく、新たに書類を増やすというナンセンスさにもっと早く気が付くべきだと思うのですが。

思うに、書類を増やすことではなく、そのケアプランに至るまでの根拠をプレゼンテーションする能力がケアマネジャーに求められるんじゃないかなと思うんですよね。

書類を増やしたところで、それを説明する力は身につかないと思うんですがいかがなものでしょうか。