福島県郡山市で起きた火災で4人がなくなるという事故がありました。
どうやらその火災の出火原因が、介護用ベッドなのではないかという報道があります。
この記事の目次
福島県郡山市、住宅火災は介護用ベッドからの出火か?
住宅火災の概要
「介護用ベッド周辺から出火か 住人4人と連絡取れず 」Yahoo!ヘッドライン
福島・郡山市で4人が死亡した住宅火災で、寝室に置かれていた介護用ベッドなど、電化製品の周辺から出火した可能性があることがわかった。
この火事は、5日に郡山市の白井武志さん(62)の住宅が全焼し、焼け跡から4人の遺体が見つかったもの。
白井さん夫婦と母親(90)、それに叔父(80)の4人と連絡が取れなくなっていて、警察が遺体の身元の特定を進めている。
警察や消防によると、火元は燃え方が激しい1階の寝室とみられ、介護用ベッドなど電化製品の周辺から出火した可能性があることから、現場からベッドなどを回収し、出火原因を調べている。
火災の火元は介護用ベッドなのではないかとみられているようです。
連絡が取れなくなっている90歳の母親が利用していたのではないでしょうか。
現在、ベッドも回収し、出火原因を調べているということです。
介護用のベッドから出火することって、あるの?
介護用ベッドからの出火、本当にあるんでしょうか。
医療・介護ベッド安全普及協議会のホームページにはこのように記載されています。
医療・介護ベッド安全普及協議会ホームページより
昨今、電気用品に関わる発火事例が報告されておりますが、一般に長期使用された電気用品は、電気部品の劣化などにより発火や故障などのリスクが高まります。
医療・介護用の電動ベッドも長期使用により、コード類や電気部品(電解コンデンサなど)が劣化し、発煙や火災につながることがあります。機器の内部や電源プラグに埃や水分が浸入すると短絡(ショート)やトラッキング現象が生じ、発火に至る可能性もあります。また、故障状態のまま使用しますと、誤作動や不作動の原因にもなります。
実際、火災が起きているのでしょうか。
実は以前にもこのブログでこんな事故を紹介しています。
横浜市磯子区の火災、電動式介護用ベッドから出火?
横浜市磯子区滝頭で29日早朝、電動式介護用ベッドで寝ていた無職神鳥ハナイさん(83)が、大やけどを負って死亡した。年の瀬に一人暮らしの老人を襲った悲惨な火災。「まさかベッドが燃えるなんて」――。近所の人や遺族はやりきれない表情を見せた。
磯子署の調べでは、ベッド裏にあるリクライニング用のモーターがよく燃えており、その上のマットは焼失していた。近くにはほかに暖房器具や火の気はなかった。県警科学捜査研究所と連絡を取るなどして、モーター部分などに問題がなかったか、慎重に調べる。
電動ベッドってこわいな、と印象づける記事ですね。
・・・でも、この事件には続きがあります。
この時に利用していた電動ベッドのメーカーではないのにも関わらず、フランスベッドが声明を出しています。
介護用電動ベッドの火災事故報道 及び 弊社製電動ベッドの安全対策について
「2007年12月29日未明、横浜市磯子区にある民家の介護ベッドから出火、体の不自由で寝たきりの83歳の女性が下半身などにやけどをして死亡した(映像によると他社製ベッド)」との報道がございました。
更に、12月30日、「当該ベッドの頭側にいろいろな小物類が置かれており、ベッドの電動操作が出来る環境になかった為、普段からコンセントが抜かれ、使用されていなかったという事実がホームヘルパーの証言により確認された。従って、出火元が当該ベッドである可能性は極めて薄い。」との報道がございました。
なんと、コンセントはささっていなかった。
原因は介護用ベッドではなかった、ということです。
実際にこれまでに介護用ベッドで火災の報告などは過去にもないようですね。
出火原因は電動ベッドではない可能性も!
横浜市磯子区の火災は電動ベッドが疑われたものの、実際はそうではなかった。
確かにベッドの下がホコリだらけになっている家庭も多いですし、出荷してもおかしくないななんていう環境もあるかもしれません。
でも、これだけ普及していて火災が起こらないのは、やっぱり福祉用具レンタルの業者がしっかりメンテナンスのときにチェックしてくれているという成果でもあると思います。
介護用ベッドや福祉用具の業者・メーカーを悪者にするのではなく、まずは続報も含めてチェックしていきましょう。
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