介護事業のコンプライアンスはどこへ。そして、ニチイ学館に加わる183ヶ所のグループホーム。

ニチイ学館に譲渡へ コムスン施設事業 売却額は100―200億円

 訪問介護最大手コムスンの事業譲渡先を審査している同社の第三者委員会(堀田力委員長)が、有料老人ホームなどの施設事業の譲渡先に、介護大手のニチイ学館を選定する方針を固めたことが二十五日、明らかになった。二十七日に開く会合で正式に決める。
ニチイは訪問介護の拠点を約九百カ所、グループホームを四カ所抱えるなど介護事業の豊富な運営実績があり、第三者委は施設事業を担うのに最適と判断したもようだ。
ニチイは昨年末、東京都から不適切な介護報酬請求があったとして業務改善勧告を受けているが、その後コンプライアンス(法令順守)態勢が整備されたと第三者委ではみている。
施設事業には、五十二事業者が応募。第三者委の審査でニチイなど数社に絞り、意見聴取や詳細な審査などを続けていた。
一方、コムスンが手掛ける別の高級有料老人ホーム六カ所と、グッドウィル・グループのほかの介護関連企業五社の事業については、同グループが別途、譲渡先を探している。

ニチイ学館もコムスンとまったく同様の手口で不正請求を行っていたことは先に記述したとおりですが
この後、返還要求に誠実に対応したことと、コンプライアンスに対する取り組みが評価されたことで、
今回の事業譲渡が決まった、とされています。
が、介護事業のリーディングカンパニーとして、それで十分だったのかという疑問が残ります。
コムスンがこのような結末になったのに対して、
ニチイ学館は同じ不正をしたにもかかわらずに、コムスンの施設を丸ごと手に入れることができたわけで、
厚生労働省の不正請求に対して厳格に臨むという姿勢はどこへいったのかと疑いたくもなります。
譲渡が決まったといえども、まだまだ問題は残ります。
譲渡されるコムスンのグループホームは183ヶ所。
それに対して、ニチイ学館が有するグループホームはわずか4ヶ所。
コムスンはグループホームの数では業界最多であり、それに対して、
ニチイはグループホーム運営のノウハウが十分とはいえません。
突如加わる183のグループホームをどのように運営していくのかも気になります。
再譲渡という形もまだまだ考えられるかもしれませんね。

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