介護人材の待遇。正社員とパートとの中間に。

ニチイ学館、パート2000人を正社員並み待遇に

 東証一部上場で介護事業最大手のニチイ学館は介護事業所で働く管理職のパート社員約2000人の給与体系を正社員並みとする。時給・固定給とバラバラだった給与体系を固定給に統一し、管理職手当もつける。契約期間は1年の有期雇用である点は変わらないが、待遇面で正社員との差をほとんどなくす。優秀な人材の定着率を高め、介護事業での競争力を強化する。
 対象は「サービスリーダー」と呼ぶパート社員約2000人。サービスリーダーは高齢者の入浴を助けるホームヘルパーのスケジュールを管理したり、福祉用具の手入れの仕方などを新人の介護職員に教育したりする。

パートと正社員の待遇の格差の大きさ。
「格差社会」という言葉がもてはやされることからも、その格差の大きさは尋常ではありません。
特に、介護の業界ではパート労働者の比率が圧倒的に高いこともあり、
パート労働者の収入の確保、モチベーションの維持、離職率の高さ、といった
さまざまな問題が浮き彫りとされています。
今回のニチイ学館の決定は、
パートと正社員の「中間」をつくるというものです。
パートであっても、経験があり、リーダーシップを発揮できるスタッフは大勢います。
むしろ、事業所内での正社員比率が低く、異動の多い大手在宅介護企業では、
正社員よりもパートが現場でのリーダーシップをとる光景が見受けられます。
そういった貴重な戦力をいかに確保していくか。
そのためには、このような「中間」を設けることで、
明確なステップアップの機会を作ることができます。
安定した収入を確保できるだけでなく、モチベーションを維持することもできます。
でも、ニチイ学館くらいの大企業にとっての2000人といったら、
それほどの割合でもないのでしょうね。