ケアハウス「ハイツ能生」火災。問われるケアハウスのあり方。

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火災:高齢者施設で 避難訓練直後、86歳女性が重体--糸魚川 /新潟

 7日午前3時半ごろ、糸魚川市大沢の高齢者福祉施設「ケアハウスハイツ能生(のう)」から出火、鉄筋コンクリート3階建ての2階1室約25平方メートルを焼いた。糸魚川署などによると、火元の南隣の部屋に入所していた山田マキさん(86)が意識不明の重体で、火元の部屋の女性(81)と消防団の男性(29)が軽いけが。施設では6日、春の火災予防運動の一環で避難訓練を行ったばかりで、群馬県渋川市の老人施設「静養ホームたまゆら」で入所者10人が死亡した火災を受けてスプリンクラーの設置を検討していたところだった。高齢者施設の防火体制の難しさが、改めて浮き彫りとなった。【黒田阿紗子、畠山哲郎】
 ◆28人が入所
 現場は社会福祉法人「能生名立福祉会」(田中勉理事長)が運営する特別養護老人ホーム「おおさわの里」内の関連施設。食事サービス付きで、単身者用と夫婦向けの部屋がある。74~91歳の28人が入所しており、出火時は27人がいた。
 ケアハウスは身の回りのことが自分でできる60歳以上が入所条件。だが、斉藤修施設長(53)によると、入所の長期化で介護が必要になったり、認知症を発症した人もいるという。火元の部屋の女性も軽度の認知症で「要介護3」の認定を受けていた。
 ◆届かなかった声
 施設では避難訓練を行ったばかり。消防関係者らは訓練と同じ方法で屋外から入所者に呼びかけ、ベランダへ誘導した。
 だが、山田さんは取り残された。消防関係者が、部屋であおむけに倒れていた山田さんを発見した。斉藤施設長によると、山田さんは難聴で補聴器を付けていたといい、「夜間なので(補聴器を)外して(誘導の)声が届かなかったかもしれない。廊下に逃げようとドアを開け、煙を吸い込んだ可能性がある」と語った。

ケアハウスにも介護どの高い利用者さんが増えました。
今回の火災でも火元の女性は要介護度3だったということでした。
ケアハウスのあり方というものが、当初のイメージから大きくずれはじめているというのが現実でしょう。
だとしたら、それにあった職員配置体制が必要になるでしょうし、
施設の設備などの基準も実情にあったものであることが必要でしょう。

記事編集・監修

 

介護福祉ウェブ制作ウェルコネクト

居宅介護支援事業所管理者・地域包括支援センター職員・障碍者施設相談員など相談業務を行う。

現在はキャリアを生かした介護に関するライティングや介護業界に特化したウェブ制作業を行う。

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