第31回社会福祉士国家試験で不適切問題。418人を追加合格に。

社会福祉士国家試験で不適切問題

年に一回行われる社会福祉士の国家試験。

3月15日に合格発表が行われましたが、その後、不適切問題があることが発覚。該当問題を全員正解とし、追加で418名が合格となりました。

社会福祉士国家試験とは

相談援助の専門職である社会福祉士。介護福祉士・精神保健福祉士と並び三福祉士とされる介護福祉分野の国家資格です。

様々な領域にわたっての制度や相談技術など、幅広い知識が必要となる社会福祉士の業務。1987年に社会福祉士及び介護福祉士法が制定されて以降、誕生した社会福祉士国家資格の登録者数は20万人を超えており、相談援助のスペシャリストとして医療機関・行政機関・地域包括支援センター・介護保険施設など、様々な機関で活躍をしています。

その介護福祉士の国家試験は年に一回、2月上旬に行われます。150問出題される中のおよそ60%以上の正解があり、なおかつ18科目群すべてで得点できていれば合格となる試験です。

難易度は高く、20%台後半から30%台前半の合格率。試験範囲が幅広く、非常に難解な問題も多い試験になっています。

不適切問題となった社会福祉士国家試験 問133

今回、不適切問題とされたのはこの問題。


《 問題133 》地域包括支援センターに関する介護保険法の規定についての次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
 
1. 市町村は、地域包括支援センターを設置しなければならない。
 
2. 地域包括支援センターの設置者は、包括的支援事業に関して、都道府県が条例で定める基準を遵守しなければならない。
 
3. 地域包括支援センターの設置者若しくはその職員又はこれらの職にあった者は、正当な理由なしに、その業務に関して知り得た秘密を漏らしてはならない。
 
4. 都道府県は、定期的に、地域包括支援センターにおける事業の実施状況について、評価を行わなければならない。
 
5. 地域包括支援センターの設置者は、自ら実施する事業の質の評価を行うことにより、その事業の質の向上に努めなければならない。

地域包括支援センターについての問題ですね。

当初、正解は3と5となっていました。

しかし、合格発表後、5の文章は誤りであったことが判明。正しい文章は3のみであったため、問題として不適切となり、この問題は全員正解となりました。

そもそも社会福祉士に必要とされる知識なのか

これを言ってしまったら始まらないと思うのですが、社会福祉士にとって必要な知識とは何か。地域包括支援センターの設置者の義務として自己評価が義務なのかどうかは知っておくべきかどうか。

そもそも試験日から一か月以上もたっているのにそれが不適切かどうか出題者が誰も気付かないような問題を出すこともおかしい。

出題者やそれをチェックする立場の人にも社会福祉士の資格を持っている人はいるでしょうが、誰も気が付かないような問題ですよ。選択肢の5がたとえ誤りだったとしても、その出題自体が不適切なんじゃないですか?

介護福祉士国家試験でも

同じく介護福祉士国家試験でもこれどうなの?っていう問題はありました。

どの種類の防虫剤を買うのかという問題なのですが・・・。これは適切な問題なんですね。。。

国家試験の在り方自体を見直すべきなんじゃないでしょうか。

それ以外にもトラブルが・・・

社会福祉振興試験センターのホームページにはこのようなトラブルの報告もありました。


第31回社会福祉士国家試験における配慮試験室において生じた事案に関するご報告とお詫び


平成31年2月3日(日曜日)に行なわれた第31回社会福祉士国家試験において、配慮が必要な受験者の方が使用していた機器から音もれが生じ、他の受験者の方からその対応を求める訴えが生じた事案があったことが判明いたしました。
当センターでは、本件事案を厚生労働省に報告するとともに、当該試験室で受験された方々に直接お会いし、お詫びと説明を行なっておりますのでご報告いたします。
受験者の皆様をはじめ関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけいたしましたことにつきまして、深くお詫び申し上げます。

ツイッターの反応

追加合格になった人のツイートなどもあるので、これはおめでとうございます。

今回追加合格になった人は、この不適切問題を指摘してくれた人に感謝ですね。418名を救ってくれた名もなきソーシャルワーカーさんがいたということを胸に、目の前にいる誰かにしっかりと向き合うことのできる相談援助職を目指してください!