休憩のとれない介護現場。失われたQとK。

介護の人材不足はますます深刻化し、
現場で働く介護職の労働に、しわ寄せが大きくなっています。
業務量の増加、変則勤務の増加、休日出勤や労働時間の延長など、
現場の介護職はパンク寸前で、悲鳴を上げているところだらけです。
そのなかで、今回は休憩時間にスポットを当てて考えたいと思います。
休憩時間が削られている介護職の方は、非常に多いと思います。
業務が時間内に終わらないために、休憩の時間を削って、勤務時間にあてているのです。
労働基準法の34条にはこのような条文があります。

使用者は、労働時間が6時間を超える場合においては少くとも45分、8時間を超える場合においては少くとも1時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。

休憩時間は、労働者がただ食事をとって休むための時間だけではありません。
昼休憩であれば、
午前中の勤務を振り返り、できた事できなかった事の整理をし、午後の労働に生かすことも、
午前中のミスやエラーを気持ちのなかでリセットし、午後につなげることも、
それも重要な休憩時間の機能です。
そんな休憩時間が失われることで、現場から失われるQ(キュー)とK(ケー)があります。
QはQuqlity。介護の質です。
十分な休憩が取れなかったり、修正ができなかったり、職員の気持ちの整理ができなかったりすることで、
間違いなく介護の質は低下します。
KはKeeping。継続性です。
十分にリフレッシュのできない労働は身体的にも精神的にも大きな負担となります。
そんな勤務が続けば、当然、どんな職員にもガタが来ます。
職員の離職率が高まるのも当然といえば当然です。
雇用も継続できなければ、介護の質以前の問題です。
休憩時間を削るというのは、結局はその場しのぎでしかありません。
かえって大きなツケを払わされるときが来るはずです。
そうならないために、どうすればいいのか。
日々の業務の中の意外と単純なところにその原因がある場合があります。
施設であれば、何にどのくらいの時間が必要で、どのくらいの労働時間が必要なのか。
介護は機械ではないので、単純な時間計算で物事を進めることはできませんが、
経験やカンだけに頼らず、労働を時間の軸に置き換えて、目安をつけることも重要です。
そこから、労働時間の中の空白や無駄を削っていくことからはじめていくべきだと思います。