介護疲れ殺人。介護は誰のもの、その人生は誰のもの?

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義母殺害で逮捕 新潟県三条市、介護に疲れ

 新潟県警三条署は7日、寝たきりの義母を殺害したとして、殺人容疑で同県三条市東本成寺、無職堀まり子容疑者(55)を逮捕した。「介護に疲れ楽になりたくて刺した」と供述しているという。
 調べでは、堀容疑者は同日午前10時半ごろ、自宅1階の寝室で、布団に入っていた義母のナヲさん(83)を包丁で数回刺して殺害した疑い。
 ナヲさんは堀容疑者夫婦、孫3人と6人暮らし。数年前から寝たきりになり、主に堀容疑者が介護していたという。

介護殺人のニュースが続きます。

寝たきり夫の介護を放棄、死亡させた妻を逮捕…大阪

 寝たきりの夫の介護を怠り、死亡させたとして、大阪府警淀川署は7日、大阪市淀川区東三国、パート従業員庄司聖子容疑者(50)を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕した。庄司容疑者は、入浴や排せつ物の処理などの世話をほとんどせず、ホームヘルパーの介護も頼んでいなかったといい、夫は床ずれで脇腹の骨が露出し、身長1・6メートルに対し体重38キロとやせ細っていた。
 調べでは、庄司容疑者の夫の忠さん(63)は2005年6月に大阪市内の病院でパーキンソン病や糖尿病、脳こうそくなどと診断されたが、入院せずアパートの自室で寝たきりのまま療養。昨年12月下旬ごろから食欲が衰え、今年1月下旬には食事が取れないほど衰弱したが、庄司容疑者は適切な治療を受けさせるなどせず、今月5日に死亡させた疑い。
 調べに対し、庄司容疑者は容疑を認めたうえで、「国民健康保険の有効期限が切れていたうえ、夫は病院嫌いで入院を拒んでいた。散らかった家を他人に見られるのもいやで、面倒を見ること自体、最後はいやだった」と供述。食事は朝夕、市販の弁当を与えていたが、最近はジュースを飲ませるだけだったという。

介護疲れという言葉だけでは片付けられない問題になっています。
が、この介護疲れ、今に始まったものではありません。
むしろ、以前の方が在宅介護サービスが普及していなかったり、家族の負担が大きかったはずですが、
こうした殺人事件に至ることは稀でした。
実の親子・夫婦であっても殺害してしまうような人間関係の歪みや、ストレス耐性の弱さ、
相手に対する尊敬の念を欠いたパーソナリティなど。
原因はきっといくらでもあるのでしょうが、専門家でもないのでこの辺であきらめます。
介護という行動・関係が強いストレスを与えるものであることは間違いなさそうです。
この関係の終焉が、殺人というきわめて自己中心的な行為として現れる悲劇が繰り返されているのです。

記事編集・監修

 

介護福祉ウェブ制作ウェルコネクト

居宅介護支援事業所管理者・地域包括支援センター職員・障碍者施設相談員など相談業務を行う。

現在はキャリアを生かした介護に関するライティングや介護業界に特化したウェブ制作業を行う。

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