介護保険料の地域間格差は縮まるのか、それとも。

介護保険料日本一、鶴居村が汚名返上

◇施設依存脱し在宅へ
 3年間にわたって介護保険料が日本一高かった釧路管内鶴居村は今年度、月額5942円から4759円へと1183円も引き下げた。介護保険料は施設への依存度が高い自治体では高額で、在宅介護が充実すれば安くなる傾向があり、保険料の額は要介護の高齢者をどのように支えていくかという各自治体の「哲学」を反映する。最高額という“汚名”を返上した鶴居村の取り組みを検証した。
 ◇住宅改修、40万円上限に補助
 タンチョウの生息地で知られる鶴居村は人口約2600人。酪農が基幹産業で、共働きが多い。医療機関に通うにも不便なため、高齢になると村の老人保健施設(100床)や療養型病床群(28床)に入所する傾向が強かった。施設給付は在宅に比べ約2倍費用がかかるとされ、人口の少ない自治体では数人が施設に入所するだけで保険料が跳ね上がる。
 村は00年度から在宅サービスの半額助成を実施していたが、保険料抑制に向け、03年度以降さらに充実させた。65歳以上の高齢者のいる世帯に対しては、要介護認定を受けていなくても住宅改修の際は40万円を上限に2分の1まで助成。さらに要介護3以上の高齢者のいる家庭へは月に1万円を支給するなど、一般会計から年約300万~400万円を計上してきた。
 その結果、03年度は要介護認定者103人のうち47人が施設入所していたが、06年には同122人に対して入所者は40人へと減少。保険料引き下げが可能となった。
 村の介護保険料は、今なお道平均より約800円高いが、住民課課長補佐の岡田栄さんは「施設志向はそう簡単には変わらないが、入所待ちはないという安心感も重要」と話す。この3年間、自宅からデイサービスに通う利用者は倍増した。また、要介護のお年寄りを抱える家族が悩みを話し合える場として「もぐらの会」の役割も大きい。岡田さんは「入浴したり来た人どうしで話ができるデイサービスに通い、できるだけ施設に入らず元気に暮らしていこうという意識が芽生えてきた。少しずつだが変わり始めている」と話す。

先日、各自治体の介護保険料が発表されていますが、
依然、自治体間の格差は縮まる気配を見せません。
その自治体の人口動態、サービス利用状況、自治体の財政事情・・・
さまざまな要因が重なっているため、
この保険料を単純に比較してどうこう言うことは難しいのですが、
介護保険料に大きな動きのあった自治体や介護保険料の削減をできた自治体は、
ほとんど人口規模の少ない自治体です。
逆に言えば、
それだけ、行政の舵取りで結果が反映されやすいということです。
「地方自治の一歩は介護保険から。」
地方の時代ともてはやされた時代にはそんな言葉も聞かれましたが、
今一度、その意味をかみ締め、よりよい福祉行政が展開されることを期待します。

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介護福祉ウェブ制作ウェルコネクトの代表。ウェブ制作を通して介護が社会に開かれることを目指しています。 ウェブサイト制作やリニューアルについてのご相談もお待ちしています。