実体験がものを言う介護マンガ。体験者だからこそわかること、伝えたいこと。

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介護マンガ連載と両立

 漫画家の赤羽みちえさん(47)は、脳こうそくで倒れた母、澄枝さん(2006年6月に76歳で他界)を約4年半にわたり、介護しました。くしくも介護マンガを描き始めた時期と重なり、両立は大変な苦労だったといいます。
 母は4回の脳こうそくを経験しました。1回目は67歳の時でした。ほとんど後遺症は残りませんでしたが、5年後に2回目が起こり、左半身マヒになりました。白内障の手術を受け、明日にも退院という時だっただけにショックでした。ゆくゆくは面倒をみたいと考えていましたが、あまりに突然で「正直困る」というのが本音でした。
 赤羽さんは少女マンガ家としての生活に区切りをつけ、夫と共に東京から実家のある栃木に戻って1年。編集者の勧めで介護マンガを描き始めたころだった。
 最初は重い題材で気乗りしませんでしたが、母が倒れた時、これは使命なのだと感じました。介護の現実を社会に伝えろってことなんだと。だから、どんなにつらくても仕事は続けようと決めました。
 リハビリ病院などに計5か月入院させ、その間に実家をリフォーム。車いすの母を迎えるための準備をした。当時発表した介護マンガは大きな反響を呼び、月刊誌で毎月40~50ページの連載を持っていた。別のマンガの連載も担当しており、3人の助手と、夜から朝方までマンガを描く日々。日中に眠り、車で5分の実家へ夕方と深夜に通う生活が始まった。

介護を題材にしたマンガというものが増えてきましたね。
介護というテーマが、より日常的なものになってきたということかもしれません。
特に、介護のマンガを描くときに、実体験というのが非常に大きな力を持ちます。
身体介護などの介護技術などに関しての描写は複雑になりますし、
見てみないとわからない介護現場の状況など、
実際に介護を体験した人にとっては大きなアドバンテージになるかもしれません。
ヘルプマンのくさか里樹さんも、漫画家デビューの前は通所授産施設で3年間勤務していたようですし、
だから細かい描写で介護の現場にいる人たちにスポットを当てることができているのではないでしょうか。
マンガというものは、若年層にとても大きな影響力を持つもので、
たとえば、いまのJリーグで活躍している選手の多くはサッカーマンガのキャプテン翼に影響を受けているわけで、
だったら、少年誌で介護をテーマにしたマンガが大ヒットすれば、
いずれ介護の人材不足が解消される・・・なんてことはないかな。

記事編集・監修

 

介護福祉ウェブ制作ウェルコネクト

居宅介護支援事業所管理者・地域包括支援センター職員・障碍者施設相談員など相談業務を行う。

現在はキャリアを生かした介護に関するライティングや介護業界に特化したウェブ制作業を行う。

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