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2008年07月30日

日本独自の文化?「同性介護」の壁に阻まれたインドネシアからの看護師・介護士来日。

EPAでインドネシアの看護師ら来日へ、予定枠の半数以下

 日本とインドネシアの経済連携協定(EPA)に基づき、我が国が初めて受け入れる外国人看護師・介護士が来月7日に来日することが正式に決まった。

 人数は、初年度枠計500人の半数以下の208人にとどまった。予想外に少なかった背景には、制度の周知期間が短かったことに加え、候補者の半数以上を占めた男性看護師を日本の医療機関側が敬遠したことがある。来日できなくなった男性看護師からは不満の声も出ており、今後の課題になりそうだ。

予想通りというか、大きく定員を下回ったEPA受け入れ。
労働力としての期待が高かったので、注目を集めましたが、
やっぱり国際交流レベルでのやり取りにしかならなそうですね。
・・・それにしては、受け入れ側のハードルが高すぎるようですけれど。

 日本で働く看護職員に占める男性の割合は約5%で、介護職員でも約21%。同事業団では「予想以上に男性の候補者が多かった。『女子寮しかない』などの理由で辞退した所もある」と説明する。男性介護士2人を受け入れる千葉県内の社会福祉法人は「タフさを見込んで男性を希望したが、女性より倍率が低く、希望通りになった」とした上で、「施設の入所者は女性の方が多いため、『同性介護』の面で女性を希望した所が多かったのではないか」と話す。

同性介護という壁に阻まれた希望者も多かったようです。
そもそも、インドネシアに同性介護という概念があるのかどうか。
先進諸国でも、介護・看護に関わる専門職はプロフェッショナルとして認められ、
同性介護にとらわれることはないという話も聞いています。
日本で専門職として働くために希望したのに、
男性だから、お断りします、では、納得ができない希望者も多いのではないでしょうか。

これはインドネシアだけではなく、
他の国から介護・看護労働者を受け入れる際にも大きな問題になると思われます。
受け入れ側と派遣側のミスマッチを解消するための工夫も必要になりそうです。

そもそも同性介護とは何なのか、から考えなきゃいけないのかもしれませんが。

2008年07月27日

決定、11月11日は介護の日。目指せ祝日。

11月11日を「介護の日」に=舛添厚労相

 舛添要一厚生労働相は27日、都内で開かれた「福祉人材フォーラム」(厚生労働省・全国社会福祉協議会共催)に出席し、高齢者らの介護の重要性について広く考えてもらう「介護の日」を11月11日に設定すると発表した。同相は「介護に携わる人たちが生き生きと、社会から尊敬されて仕事ができるように設けることにした。語呂合わせで『いい日いい日』という意味合いを持たせる」と述べた。
 舛添厚労相はまた、介護保険事業者に支払われる介護報酬について「年末までに必ず介護の現場で働く方々の処遇を良くする。そのために介護保険料を引き上げる必要がある」と述べ、保険料アップにより、2009年度改定で引き上げを図る考えを改めて表明した。

語呂合わせでいい日いい日といいますが、いい月いい日じゃないのかい?
介護の日ができたからといって、何が変わるというわけでもないのですが。
祝日にでもなればまた違うんですけどね。

そんなことよりも、
桝添大臣は介護報酬に関しては引き上げを明確に打ち出しています。
大臣の口以外からはここまではっきりとしたコメントは聴かれないことに、
なんだか温度差を感じているのですが。
問題は、介護保険料アップを前提としているというところにあるわけで、
各団体から大きな反発があったとしたら、きっと難しいでしょうね。

保険料アップということにはできるだけ触れて欲しくないのですが、
この抵抗感を和らげるために、いかに徴収額の調整を行うか、シュミレーションは困難を極めそうですね・・・。

まぁ、だいたい、いつも厚生労働省のシュミレーションなんて行き当たりばったりで、
いつも見当違いな結果が出るものだから、あまり期待してもいけないとは思いますが。

2008年07月26日

介護福祉職員のうち、4人に1人が切迫流産を経験。

介護・福祉:職員の6割慢性疲労 切迫流産4人に1人

 介護・福祉事業所で働く職員の過半数が、自分の健康に不安を感じていることが、日本医療労働組合連合会の調査で分かった。全体の6割は慢性疲労に悩み、妊娠したことがある女性職員の場合は4人に1人が切迫流産していた。人手不足や長時間勤務による過酷な労働環境が影響しているとみられる。

切迫流産の確率は、一般的には20%って聞いたのですが、
もしも慢性疲労がその原因で、流産する危険が著しく高いというのであれば、
これは労働問題じゃなくて人権問題ですね。


2008年07月24日

介護報酬改定へ、動き始めた「介護ビジョン」。指し示す先に日本の未来が。

「介護ビジョン」会議が初会合

 舛添要一厚生労働相は24日、「安心と希望の介護ビジョン」(座長・首都大学東京都市教養学部長の前田雅英氏)会議の初会合を開いた。2009年度に予定される介護報酬の改定や介護保険制度の見直しなどについて、今年12月の予算編成前に提言書をまとめる。

 厚労相は「介護は危機的な状況にある。現場の生の声を頂いて(政策を)具体化していきたい」とあいさつ。介護を担う人材の待遇問題にも言及し、介護報酬を引き上げて改善したい意向を示した。厚労相は提言書を11月中にまとめ介護報酬改定の布石にしたい考えだ。

 会議では「介護保険制度は仕組みが複雑化して分かりにくくなった」(社会福祉法人慧誠会帯広けいせい苑の村上勝彦施設長)などと、制度の簡素化を求める声が多く上がった。医療保険と介護保険の縦割りの弊害を指摘する意見も出た。

今回の介護報酬改定は、ただサービスごとの単価を調整するためだけのものではありません。
介護事業がこの先、本当に民間による事業として存続しうるのか、
介護を仕事で人は食べていけるのか、
介護に未来があるのかを問う介護報酬改定です。

介護ビジョンと銘打っている以上、目先の財政状況に左右されないビジョンをはっきりと見せてもらいたいです。

ちなみに、介護ビジョンという雑誌があるのはご存知でしょうか。
自分も定期購読で呼んでいますが、
以前は介護事業の経営者向けという色合いの濃いの雑誌でしたが、
現場職員が呼んでもためになるコンテンツが充実しており、
充実した内容になっています。
ぜひ一度手にとって見てはいかがでしょうか。

介護ビジョン

2008年07月19日

介護報酬引き上げへ。引き上げって、何をどのくらい?

介護報酬引き上げを提言 厚労省研究会が中間報告案

 厚生労働省の「介護労働者の確保・定着等に関する研究会」は18日、2009年度に予定する介護報酬の見直しについて引き上げを提言する内容の中間報告案をまとめた。高齢化に伴い介護サービスの需要は高まっており、介護労働者が安定して働ける環境づくりが急務と判断した。

 介護報酬の改定は3年に1度。09年度分は年末の予算編成時に最終的に決まるが、今後の見直し論議に影響を与える可能性がある。舛添要一厚生労働相はすでに引き上げを目指す意向を表明している。

 中間報告案によると、04年に約100万人だった介護職員は14年に140万―160万人に増えると予想。一方で、介護職員の離職率は全産業の平均に比べて高いという。報告案は「安定的に人材を確保し、専門職として処遇する観点を考慮して検討してほしい」として、介護報酬の引き上げを要望した。

介護報酬の引き上げというひとつの方向性がようやく見えてきましたが、
介護報酬は当然サービスの単位ごとになっているので、
引き上げたといっても、提供するサービスや条件などによっては引き下げになっているケースもあるでしょう。
引き上げが必要だ、という声が出るのはもちろんですが、
具体的に、どのサービスの介護報酬を引き上げていくのか、
言い換えればどのサービスの介護報酬が現段階で最も不適切なものだと考えられるのかを、
はっきり示してもらいたいと思うのですが。。。

2008年07月18日

介護ロボット最先端。HALとスマートスーツ。

農作業、介護も楽ちん 「電動スーツ」商機あり 産学ベンチャー設立へ

 北大大学院情報科学研究科の田中孝之准教授らは、着るだけで作業の負担を軽減する電動装置「スマートスーツ」の事業化に向け、今秋にもベンチャー企業(VB)を設立する。消防防災用品の展示会に出品したことなどから引き合いが増えたため、製品化から製造、販売などの窓口とする。

 スマートスーツは田中准教授と、消防車両、消防関連製品メーカーのモリタ(大阪)、農業コンサルタントのリープス(札幌)が共同開発。ベストと半ズボンを組み合わせた形などで、背中などにゴムバンドが仕込まれている。腰を曲げると角度をセンサーが感知し、体の負担を軽くするようにモーターが働いてゴムの引っ張り具合を調節する。

 中腰の姿勢での作業が不可欠な農業や消防・救急のほか、介護、競馬調教の騎手向けなどへの応用も研究している。

介護ロボットの実用化がいよいよ現実的なものになりそうです。

これまでも、このブログではサイバーダイン社製の「HAL」を紹介する機会があったと思いますが、
確かに移送などの肉体労働にはいいのでしょうが、
介護の現場は単純作業だけではなく、一人の職員が複数の利用者とかかわる複雑な動きが必要になるため、
装備の分厚いHALを着用することになると、
実際に介護者側がこれを使用するというのは機械が限定されるような印象を感じていました。
HAL紹介動画(TBS系情熱大陸)

それに比べて、このスマートスーツは、小型軽量の筋力補助装置で、
装着者の動作を妨げないということに利点があります。
これならば、介護の現場でも実用的なものになるのではないでしょうか。

大学を中心にますます研究に熱が入る介護ロボット開発。
実用化もいよいよ現実的になってきましたね。

ロボットスーツHALのデモンストレーションの動画が掲載されていたので紹介します。


「介護労働実態調査の結果」のあり方を問う。

介護事業者の事務負担を軽減―介護給付費分科会

 厚生労働省は7月17日、「社会保障審議会介護給付費分科会」(座長=大森彌・東大名誉教授)を開き、介護サービス事業者の事務負担の軽減や、厚労省所管の財団法人介護労働安定センターが14日に公表した「介護労働実態調査の結果」を中心に議論した。介護サービス事業者の事務的な負担を軽減するため、「福祉用具貸与に関するサービス担当者会議」の開催時期を「必要に応じて随時」に、「介護保険施設などでの感染対策委員会」は「おおむね3か月に1回」にそれぞれ改めることを決定。「介護労働実態調査の結果」については、「介護は見込みのない職場ということを流布してしまう」など、調査の在り方自体を問う意見が相次いだ。

介護事業者の事務負担の軽減ということで、
義務付けられていた(あまり頻繁に開催する必要性がない場合の多い)会議の頻度を軽減するということで、
変な言い方ですが、架せられていた足かせが少し軽くなったということになります。
かといって、それが根本的な解決になるとは思いませんが。。。

それよりも、注目して欲しいのがこのくだりの部分。

「介護労働実態調査の結果」については、「介護は見込みのない職場ということを流布してしまう」など、調査の在り方自体を問う意見が相次いだ。

 続いて、介護労働安定センターがまとめた「2007年度介護労働実態調査の結果」について、厚労省の担当者が報告。介護労働者の昨年度の離職率は21.6%で、前年度に比べて1.3ポイント上昇したことや、介護労働者の約半数が「仕事内容の割に賃金が低い」という不満を抱いているなど、介護労働者の厳しい労働実態があらためて明らかになった。調査結果に対し、委員から「介護は見込みのない職場ということを流布してしまう」「データの出し方が不明確」など、調査の在り方そのものを問う意見が相次いだ。

確かにデータの出し方の不明確さはありますが、
「介護は見込みのない職場ということを流布してしまう」というのは、
実際、今の現状を見たら、そんな結論にいきつくのが妥当なんじゃないでしょうか。
そういった労働環境に追い込んできた厚生労働省の責任はどこにもないのでしょうか。
さまざまな項目から得られた介護労働の実態についての調査結果は、
今回は特に離職率や賃金に関する項目ばかりが目立ってしまっていますが、
それらの情報は介護労働の今を表す事業所の声でもあると思います。
しっかり分析して、今後につなげていって欲しいと願います。

2008年07月17日

介護フェア2008開催。介護福祉の展示会のこれから

介護と医療をつなげる展示会「介護フェア2008」が開幕

介護と医療をつなげる展示会「介護フェア2008」が16日、東京・有明の東京ビッグサイト(東京国際展示場)で開幕した。主催は日本経営協会、出展者は31社・団体。会期は7月16日〜18日の3日間で、開催35回目の医療福祉展示会「国際モダンホスピタルショウ2008」と同一会場で開催している。開場時間は10時〜17時。入場料金は無料だが、招待券または登録が必要。なお、本イベントのWebページから、事前に登録しておけばスムーズに入場できる。

介護関連の展示会って、以前よりもずっと少なくなったし、規模も小さくなってきているような印象です。
介護保険がスタートした頃は、さまざまな業種が介護分野への参入に色めき立っていたわけで、
介護というもののマーケットの規模から考えたら、これが正常なのかもしれません。

モダンホスピタルショウという医療・病院系の展示会と同時開催という形になっていますが、
なんだか配置図を見た感じ、モダンホスピタルショウに吸収されたような感じになっていますね。
これから、介護系の展示会は、こういった形で関連業種の展示会と同時開催や、
別の業種とリンクしてテーマを限定したものになったりしていくのかもしれませんね。

時間の都合さえつけばいきたいなと思っていますが。。。

介護フェア2008

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