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2007年06月28日

認知症高齢患者4人の爪を剥いだ看護師。虐待の疑い。

認知症患者のつめはぐ 北九州の病院 看護師が虐待の疑い

 九州市八幡東区の長期療養型医療施設、北九州八幡東病院(木元克治院長、約480床)は25日、女性看護師(40)が、寝たきりで認知症の高齢患者4人の足のつめをはぐ虐待をした疑いが強いと発表した。女性看護師は否定しているが、病院側は、福岡県警八幡東署に傷害容疑で告発する方針。

 同病院によると、虐待の疑いがある女性看護師は、勤続17年の介護保険病棟責任者。今月6日から15日にかけて、別の看護師がこの病棟の70〜90歳代の入院患者4人(男性1人、女性3人)の足のつめが1人2〜4枚、はがされているのを見つけて発覚。病院側の内部調査に対し、複数の看護師が「女性看護師が患者のベッドに行き、離れた後につめがはがされていた」と証言した。患者4人に、つめをはがす治療の必要がなく、医者の指示もなかったことから、病院側は虐待の疑いが強いと判断した。

 女性看護師は4人のうち3人については「水虫の処置をしていたら、取れてしまった」と虐待を否定している。

複数の人間に対して、しかもそれぞれ2〜4枚づつ爪をはがしていたとあっては、
虐待という以外の何者でもないでしょう。
しかも、勤続17年の病棟責任者という、責任のある立場にある職員が行ったことであるわけですから、
何らかの精神的な歪みが生じていたと考えるほかないでしょう。

認知症には感情鈍磨があるなんてきっと学習してきたと思いますが、
この看護師の方がよっぽど感情鈍磨しているわけですよね。

「介護施設の不備が根底」の殺人事件。

義母殺害の主婦に猶予判決 「介護施設の不備が根底」

 新潟県三条市で寝たきりの義母堀ナヲさん(83)を刺殺したとして、殺人罪に問われた主婦堀まり子被告(56)に対し、新潟地裁の大谷吉史裁判長は26日、ほぼ1人でナヲさんを介護していた堀被告が犯行当時、心神耗弱状態だったと認定し「介護施設の環境不備の問題が根底にある」と述べ、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。

 大谷裁判長は、ナヲさんが老人福祉施設から定員の問題で継続入所を断られ自宅に戻されたことや、2004年7月の水害で自宅の移転新築を余儀なくされ、夫や3人の子どもがローン返済に追われて介護に参加できなかったことを指摘した。

 判決によると、堀被告は今年2月7日、約1年半にわたる介護に疲れ、ベッドに横たわっていたナヲさんの胸を包丁で刺し、殺害した。

 地裁には、堀被告への寛大な判決を求める2万通以上の住民らの嘆願書が提出されていた。

介護を社会化するといいながらも、
施設からの対処を余儀なくされ、受け入れる準備も不十分でも在宅生活を強いる。
これが福祉の姿かといえば悲しくなります。

施設は厳しくなる基準と費用負担のために、
高齢者にとっての最後の砦ではなくなっているのが現状です。
介護を必要とする高齢者とともに生活し、うつを抱えている介護者の数は非常に多いです。
「介護施設の不備」が殺人事件の要因となるのであれば、
これから高齢者を巡る殺人事件はますます増えていくかもしれません。
未然に防ぐために何もできなかったのか。
在宅で生活できると判断したのであれば、
ケアマネは、在宅サービスは、この事件を防ぐために何かアクションを起こせたのではないでしょうか。

かといって、殺人は殺人であることには変わりありません。
同情だけで片付けることのできない難しさがこの背景にあることを忘れてはいけません。

2007年06月22日

コムスン譲渡を巡って。ニチイ・ワタミ・ウェルシア関東、それぞれの思惑。

訪問介護向け食事提供 ワタミ社長「グッドウィル」引き受けで

 居酒屋チェーン、ワタミの渡辺美樹社長は21日、読売新聞のインタビューに応じ、介護事業者の業界団体と共同でグッドウィル・グループのすべての介護事業を引き受けた場合、訪問介護の利用者向けに食事を提供するサービスを行う考えを明らかにした。

 ワタミは現在、27棟の有料老人ホームで1日あたり3000食以上を提供している。渡辺社長は「訪問介護では、ヘルパーが料理ができないという苦情が一番多い。ワタミの加工品を提供すれば煮るだけ、焼くだけで済む」と述べた。食事の提供は、共同で事業引き受けに名乗りを上げた業界団体「民間事業者の質を高める全国介護事業者協議会」(民介協)からも要請を受けているという。

譲渡先として立候補している企業の中で、非常に活発なのがワタナベミキ率いるワタミです。
メディアへの露出にも積極的で、コムスンの施設を獲得することで、
一気に業界内に確固たる地位を築こうとしているようですね。

先に紹介した記事を見るところ、やはり自分の会社の強みを最大限にアピールしていますね。
まぁ、ワタミの加工品を再調理して済むような問題だったら、
最初から冷凍食品やお弁当を買っているんじゃないかと思いますが。。。

さらに、ウエルシア関東も一括譲渡に名乗りを上げています。

ウエルシア関東も「一括」に名乗り コムスン譲渡問題

 訪問介護最大手、コムスンなどグッドウィル・グループ(GWG)傘下の介護事業買収について、イオン系のドラッグストア、ウエルシア関東(さいたま市)は21日までに、グループホームなどを手掛けるウイズネット(同)と共同で、全事業の一括引き受けに名乗りを上げることを決めた。近くGWGに意向を伝える。

ウイズネットといえば、関東ではグループホームなどを中心に急速に伸びてきている会社ですが、
コムスンとの力関係で言えば歴然で、一括で譲渡というのはかなり大胆な話です。
一部には、売名行為?という思惑も働いているのでしょうか。

業界のトップランナー、ニチイ学館を含めたこの3社が一括受け入れを希望していますが、
一括譲渡に対しては「第二のコムスンを生む」として、望ましくないという声も聞かれています。

この譲渡問題が、もしあと一年早ければ、
コムスンの買収を契機に9介護分野に進出していこうという企業が多数立候補していたと思いますが、
いまや、介護が儲からない、ことが社会に浸透してしまっているわけですからね。。。

2007年06月21日

介護情報誌、介護ビジョンが新しくなりました。

介護情報誌「介護ビジョン」がリニューアルしました。
これまで、介護事業の経営者を主なターゲットとしてきた介護ビジョンですが、4周年を迎えてパワーアップ。
現場職員から見ても興味深いコンテンツが増えたことで、より多くの読者を獲得することができそうですね。

介護ビジョン

さらに、増ページで、時事問題などを取り上げる特集もパワーアップしています。
今回は、介護福祉士制度の改正問題などについて、かなり突っ込んだ問題提起を行っています。

ぜひみなさんもご覧ください。

もうちょっと表示のビジュアルを考えたほうがいいのかなと感じてしまうのは自分だけ?

対岸の火事?高齢者施設で出火、10人以上が死亡:ロシア

介護施設で火事、死亡者 前夜の宴で泥酔と シベリア

モスクワ――ロシア非常事態省当局者は21日、同国シベリア地方西部のオムスク地方にある高齢者などの介護施設で同日早朝、火災が発生、逃げ遅れた少なくとも10人が死亡した、と述べた。


他の入所者300人以上は無事に避難した。調べで同施設の火災警報施設は正常に作動していたが、当番の介護士が不在で消防署への通報や入所者の救援が遅れたという。施設では前夜、パーティーがあり、入所者の多くが泥酔状態に陥っていたことも判明した。


詳しい出火原因は不明だが、泥酔者による失火の可能性もある。同地方の行政当局は火事が起きた介護施設の改修工事を2年間にわたって進めており、最新設備を誇る施設となっていた。


ロシアでは年間、約1万8000件の火災が発生、欧米諸国の数倍の水準になっている。防火態勢の遅れや施設管理者の怠慢などが背景にあり、学校、病院、国関連施設でも出火している。


ロシア南部では今年3月、介護施設で出火、62人が死亡している。夜番の警備員が火災警報を2度無視した末の惨事だった。

介護施設の防火体制に関しては、
昨年のグループホーム火災の一件から注目を集めるようになりましたが、
海外でもこういった大規模な被害を出す火災がおこっています。
これも、対岸の火事、とは言えないですね。

しかし。

当番の介護士が不在で消防署への通報や入所者の救援が遅れたという。施設では前夜、パーティーがあり、入所者の多くが泥酔状態に陥っていたことも判明した。

お国柄なんでしょうかね。
まぁ、シベリアなんて、お酒とは切っても切り離すことのできない土地でしょうけれど。
介護施設でパーティーをして利用者さんをみんな泥酔状態にしてしまうなんて、
日本の介護施設ではなかなかありえないでしょうね。
いいか悪いかは別の問題ですけど、不謹慎な言い方ですが、楽しそうです。。。

火災報知器やスプリンクラーなど、どんな防災装置を備えていたとしても、
やはり職員の危機管理能力が、被害を最小限度で食い止めるためにもっとも重要なんですよね。

2007年06月20日

介護フェア2007が開催されます

介護業界の大規模展示会、
介護フェア2007が7月11日から13日まで、東京ビッグサイトで開催されます。
自分も休みが取れたら行きたいと思っていますが、はたして。

今回の展示ブースの顔ぶれなどを見てみると、
やはり介護予防分野の出展者が非常に多く目立っています。
あとは、ICT(情報通信技術)関連が多いですね。

例年、この時期には日経BP主催のヘルスケア展(ヘルスケア・アンチエイジング展)も開催されていた気がしますが、
今年は開催しないんでしょうか、何の情報もありません。
自分にとってもさまざまな刺激を受ける機会でもありますので、
介護関連の大規模展示会も業界の動向にあわせて縮小傾向・・・なんてことにならないことを願います。


ちなみに、このブログにバナーを掲載しているスポンサーである
ナーシングネットさんも出展予定だそうです。
お時間があればブースを覗いてみてください。

2007年06月18日

コムスン報道の裏で、熱湯入浴で死者。

熱湯入浴、入所者死なせる…奈良の知的障害者施設 介護支援員を書類送検へ

 奈良県明日香村の知的障害者更生施設「明日香園」で2月、入所者の女性(当時42歳)が熱湯の入った浴槽に入れられ、死亡した事故があり、県警橿原署は、湯の温度確認を怠ったとして、20歳代の女性介護支援員を業務上過失致死容疑で近く書類送検する。

 調べでは、介護支援員は2月9日午後2時45分ごろ、蛇口から熱湯が出ていたのに、女性を浴槽に入れて背中などに大やけどを負わせ、19日に病院で死亡させた疑いが持たれている。

 明日香園側は同署に「ボイラーの調子が悪かった」などと説明していたが、熱湯が突然出るような異常はなかったことが判明。介護支援員が湯の温度を確かめておらず、同署は「湯に手をつけていれば、事故は防げた」と判断した。女性は2級の身体障害者で、入浴には介護が必要だった。

 岡山隆昭園長は「きちんと検証し、真摯(しんし)な姿勢で問題点を一つずつ修正していきたい」と話している。

介護業界にとどまることなく、世間はコムスンの話題でもちきりですが、
その裏でこんな事件が起こったりしています。

お湯の温度の確認を怠ったということで業務上過失傷害でひとりの介護職員が書類送検されています。
介護業務の基本中の基本なので、この職員の責任は間違いないのですが、
これが、本当に個人の責任だけなのかというと、ちょっと疑問です。

おそらくこちらの施設だと思いますが、
こういった情報をホームページで公開することはないんですかね・・・。

2007年06月17日

一括譲渡に待った?ニチイコムスンが誕生しないその理由。

ニチイ学館、介護事業一括引き受けに前向き

事業所の指定取り消し処分を受けたコムスンの事業の買取を表明していた介護業界最大手のニチイ学館の寺田明彦会長は2007年6月14日、コムスンだけでなくグッドウィル・グループ(GWG)の介護事業を一括して引き受けることに前向きな姿勢を示した。6月15日付の産経新聞などが報じた。それによると寺田会長は、「介護事業は経験がないと不可能。一括引き受けが望ましい形態であれば検討しなければならない」と述べた。
GWGの介護事業の受け皿について、厚生労働省はコンプライアンスが徹底した企業を条件にしている。ニチイ学館も過去に業務改善命令を受けているが、寺田会長は「重要なのは現在。現在はきちっとなっている」と強気だった。6月15日以降にGWGの折口雅博会長に正式に買収を申し入れるという。

事業譲渡問題に揺れるコムスンと、介護業界最大手ニチイ学館の合体。
グッドウィルの介護事業がニチイ学館に一括譲渡されることで、介護業界にマンモス企業が誕生するかもしれません。

しかし、
一括譲渡に関して、厚生労働省はコンプライアンスが徹底されている企業であることを条件として課しています。
ニチイ学館は、コムスン同様に、不正申請、不正請求を行い、介護報酬の返還を迫られています。
いわば、コムスンと同じ穴のムジナであり、
この譲渡を容認するということは、すなわち、コムスンやニチイの不正を容認するととられても仕方がありません。
この、マンモス企業、ニチイコムスンが誕生する可能性はかなり低いものと考えていいかもしれません。

ひとつ付け加えると、この介護業界には、事実上、大手が存在しません。
コムスンであったところで、業界全体の売り上げの2〜3%程度と言われています。
本当の意味での大手企業は存在せず、特定のエリアで地域に根ざした事業を行うところがほとんどです。
M&Aやフランチャイズなどの手法を積極的に導入している企業もありますが、
業界全体の地図を大きく塗り替えるだけの影響力は生まれていません。

今後は、経営能力の低い事業所や、コンプライアンスを軽視する事業所は次々と淘汰されていくと思われます。
コムスンがそうであったように、他の企業も他人事では済まされません。
競争、淘汰、拡大を繰り返し、10年後の介護業界はどのような地図が描かれているのでしょうか。

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