一括譲渡に待った?ニチイコムスンが誕生しないその理由。

コムスン

ニチイ学館、介護事業一括引き受けに前向き

事業所の指定取り消し処分を受けたコムスンの事業の買取を表明していた介護業界最大手のニチイ学館の寺田明彦会長は2007年6月14日、コムスンだけでなくグッドウィル・グループ(GWG)の介護事業を一括して引き受けることに前向きな姿勢を示した。6月15日付の産経新聞などが報じた。それによると寺田会長は、「介護事業は経験がないと不可能。一括引き受けが望ましい形態であれば検討しなければならない」と述べた。
GWGの介護事業の受け皿について、厚生労働省はコンプライアンスが徹底した企業を条件にしている。ニチイ学館も過去に業務改善命令を受けているが、寺田会長は「重要なのは現在。現在はきちっとなっている」と強気だった。6月15日以降にGWGの折口雅博会長に正式に買収を申し入れるという。

事業譲渡問題に揺れるコムスンと、介護業界最大手ニチイ学館の合体。
グッドウィルの介護事業がニチイ学館に一括譲渡されることで、介護業界にマンモス企業が誕生するかもしれません。
しかし、
一括譲渡に関して、厚生労働省はコンプライアンスが徹底されている企業であることを条件として課しています。
ニチイ学館は、コムスン同様に、不正申請、不正請求を行い、介護報酬の返還を迫られています。
いわば、コムスンと同じ穴のムジナであり、
この譲渡を容認するということは、すなわち、コムスンやニチイの不正を容認するととられても仕方がありません。
この、マンモス企業、ニチイコムスンが誕生する可能性はかなり低いものと考えていいかもしれません。
ひとつ付け加えると、この介護業界には、事実上、大手が存在しません。
コムスンであったところで、業界全体の売り上げの2~3%程度と言われています。
本当の意味での大手企業は存在せず、特定のエリアで地域に根ざした事業を行うところがほとんどです。
M&Aやフランチャイズなどの手法を積極的に導入している企業もありますが、
業界全体の地図を大きく塗り替えるだけの影響力は生まれていません。
今後は、経営能力の低い事業所や、コンプライアンスを軽視する事業所は次々と淘汰されていくと思われます。
コムスンがそうであったように、他の企業も他人事では済まされません。
競争、淘汰、拡大を繰り返し、10年後の介護業界はどのような地図が描かれているのでしょうか。

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