« 2007年04月 | メイン | 2007年06月 »

2007年05月29日

専門介護福祉士創設へ。資格ができれば人材確保できるという幻想。

「専門介護福祉士」創設へ 上級資格で人材確保

 厚生労働省は29日、高齢者施設などでケアに当たる介護福祉士について、認知症患者への対応など分野ごとに、上級資格である「専門介護福祉士」の制度を創設する方針を固めた。

 介護福祉士は「仕事がきつい割に給料が安い」とされ、人手不足に陥っており、厚労省はキャリアアップの道を示すことで介護職離れを食い止めたい考え。有識者研究会で今秋にも制度の詳細を詰める。

 介護福祉士は国家資格だが、新設の上級資格は日本介護福祉士会などの全国組織が認定する仕組みとなる見通し。認知症患者や障害者へのケア、サービス管理など複数の認定分野を設け、一定の実務経験と研修を条件とする方向だ。

 研修のメニューづくりなどに時間がかかるため、導入時期は2009年度以降とみられる。

専門介護福祉士に関しては、ホームヘルパー井戸端会議で取り上げていますので、そちらをご覧ください。

ここで、専門介護福祉士を創設することの目的として、人材確保があげられていますが、
資格が生まれることで人材確保ができるのかというと、それは間違っています。
現行制度でも、ホームヘルパー2級→介護福祉士といったキャリアプランは成り立っているわけで、
それでも人材確保ができていないのが現状です。
介護福祉士になっても結局、給料の上積みがあるわけでもない。
きつい割に給料が安い、けれどキャリアアップの道があって、やりがいがあるなら人材確保はできる、
とでも本気で考えているのでしょうか。
安いとかきついとかではなく、現場の想いはもっと切実で、家庭を持って生活できないんです。
まずは、介護職の生活の保障から手をつけていってもらいたいものなのですが。

専門介護福祉士になるための研修などに要する費用や時間を犠牲にしてまで
とることに価値を見出せる資格になるためには何が必要か。
それには、安定した収入の確保は最低限必要でしょ。

人材確保と資格創設を一緒に考えるのではなく、
その土台となるものをまず整備することから考えてほしいと切に願います。

都内介護大手3社の不正請求、総額4億円の返還へ。現場のスタッフは何を思う。

介護大手3社、不正請求額4億円 都が返還指導

 訪問介護大手のコムスン(東京都港区)、ニチイ学館(千代田区)、ジャパンケアサービス(豊島区)の3社が、都内の事業所での介護サービス事業をめぐって介護報酬を不正請求していた問題で、請求額が計約4億2600万円にのぼることが29日、分かった。東京都は、不正請求分について介護報酬を支払った市区町村に返還するよう指導した。

 都によると、不正請求額はコムスンが延べ167事業所で約2億200万円、ニチイが同90事業所で約8500万円、ジャパンが同80事業所で約1億3800万円。

 都は昨年11月から今年1月にかけて、介護保険法に基づいて3社への立ち入り検査を実施。介護時間の水増しや、本来介護保険の対象にならないサービスで介護報酬を請求するといった手口による不正請求が判明した。

 都はこれまでニチイの約4100万円分などについては公表していたが、今回、業者側が自主的に不正請求を点検して追加報告してきた分も含めてまとめた。3社は不正請求分全額を自主返還する意向を示しているという。

 コムスンの親会社「グッドウィル・グループ」広報IR部は「信頼される企業となるよう、社内監査を充実させるなど管理体制を強化する」とコメントを出した。ニチイ学館広報室は「悪意をもってやったわけではないが、都の指導を真摯(しんし)に受け止めたい。自主点検を徹底する」、ジャパンケアサービス管理本部は「介護記録の記載ミスなどで請求してしまった。内部監査室を増員し、監査機能を強化する」としている。

都内、しかも3社だけで4億円の不正請求。
介護事業も大きなビジネスになったものだと・・・。
しかし、それだけの額を返還するとなると、企業の基礎体力がなければ致命的なダメージになりかねません。

現場としては、やるせないとしか言いようがないでしょう。
自分が汗水流して提供したサービスのすべてが不正とみなされて、ゼロになってしまうのですから。
間違えてはいけないのは、不正なサービスをしていたわけではないということです。
多くは職員の配置基準などの水増しなどで、
それは現場のスタッフに非があるものではないのです。

もうひとつ付け加えるとすれば、
たいしたチェックもせずに、事業所の認可をぽいぽい与えておいて、
いまさらになって、不正だから返還しろというのも、
どうも都がわざとタダで介護労働を買い取ってしまったような印象を受けるのですが。。。

2007年05月28日

不正請求、介護職員がいないのか、看護職員がいないのか?

不正請求で指定取り消し

 介護保険750万円余りを不正に請求していたとして、八幡平市の介護保険施設が事業所の指定取り消し処分を受けました。取り消し処分を受けたのは八幡平市の介護施設「T・Rホームサービス」です。県が3月に監査を行なった結果、1年余り、介護職員がいなかったにもかかわらず介護報酬を不正に請求していたことがわかりました。不正額は、加算金も含め750万円余りとなる見込みで、今後保険者である盛岡市と盛岡北部行政事務組合が返還請求を行なう予定です。また施設の利用者およそ20人は、他の施設に引き継がれます。県内で介護保険法によって指定を取り消された施設はこれで5件目となります。

介護職員がいなかったのにどうやってやっていたの・・・?
と思っていたら、別のニュース記事では、

介護保険指定取り消し 八幡平市の業者

 

同事業所は看護職員がいない状態だった。

マスメディアは看護と介護の理解もまだできていないのか。
不正事業所のニュースは当然残念なんですけど、
正しい報道がなされず、訂正もされないというのはそれ以上に残念です・・・。

グループホームを舞台にした映画、殯の森(もがりの森)

6月23日から公開される映画、「殯(もがり)の森」は、グループホームを舞台にしたストーリーです。
あらすじはこんな。

 奈良県東部の山間地。自然豊かなこの里に、旧家を改装したグループホームがある。ここでは軽度の認知症を患った人たちが、介護スタッフとともに共同生活をしている。その中の一人、しげき(うだしげき)は、33年前に妻・真子(ますだかなこ)が亡くなってからずっと、彼女との日々を心の奥にしまい込み、仕事に人生を捧げ生きていた。

 そして今、しげきは亡き妻の想い出と共に静かな日々を過ごしていた。誰も立ち入ることの出来ない、しげきと妻だけの世界。そのグループホームへ新しく介護福祉士としてやってきた真千子(尾野真千子)もまた心を閉ざして生きていた。子どもを亡くしたことがきっかけで夫(斉藤陽一郎)との別れを余儀なくされたのだ。つらい思いを抱えながらも、真千子は毎日を懸命に生きようとしていた。

 ある日、亡き妻の思い出の詰まったリュックサックを、そうとはしらず何気なく手にとった真千子を、しげきは突き飛ばしてしまう。自信を失う真千子を、主任の和歌子(渡辺真起子)は静かに見守り、「こうしゃんなあかんってこと、ないから」とそっと励ます。次第に、真千子は自分の生き方を取り戻し始める。そして毎日の生活の中で、やがて心打ち解けあっていく、しげきと真千子。

 真千子は、しげきと一緒に妻の墓参りに行くことになるが、途中で真千子が運転する車が脱輪してしまう。助けを呼びに行く真千子。しかし、事態は思っても見ない展開になるのだった・・。

殯の森オフィシャルサイトはこちらです。
予告編動画も見れますので、ぜひ。

かなり面白そうなので、見に行きたいと思います。
介護の現場を舞台にしたものって、どうも介護というテーマが薄くしか表現できていない感じがしていたんですけど、
これはどうでしょう。

関東では渋谷のシネマアンジェリカですね。

シネマトゥデイ:殯の森

2007年05月23日

北海道でも車いす散歩中の交通事故で利用者死亡。

車いすにトラック衝突 102歳女性が死亡 日高の道道 ヘルパーと散歩途中に

 二十二日午後一時五十分ごろ、日高管内日高町美原三九の道道で、車いすに乗っていた同町美原二、無職田端よしゑさん(百二歳)と、車いすを押していた同町富川東五、介護ヘルパー上島智恵子さん(52)がトラックにはねられ、田端さんは全身を強く打ち、外傷性ショックで間もなく死亡、上島さんは頭を切って重傷を負った。門別署は業務上過失致傷の現行犯で、トラックを運転していた苫小牧市沼ノ端、運転手安部勝容疑者(44)を逮捕した。

 現場は歩道と車道の区別のない幅約七メートル、片側一車線の道路。田端さんの自宅から約二百メートルの地点で、ふだんからトラックの通行量が多かった。

 同署によると、道路左端を歩いていた田端さんらの後ろからトラックが衝突しており、安部容疑者が前をよく見ていなかったとみて調べている。

つい2日前に紹介した福岡でのニュースと同じような事件です。
何とも残念な事故ですが、こういった事故が続けざまに発生した形になりました。

どちらも、車いすで、散歩中で、利用者は死亡して、介護者(年配の女性)は重傷です。
共通点の多いふたつの事故ですが、これ以上繰り返されないことを願いたいですね。

また、この時期、散歩は気分もよく、解放感があり、気分も緩みやすいので、
みなさん気を引き締めて。

2007年05月21日

車いす散歩中に車にはねられる介護士と利用者。

車いすの94歳女性、車にはねられ死亡…介護の女性も重傷

 20日午前8時10分ごろ、福岡県久留米市荒木町の国道209号で、車いすで横断中の同市津福今町、松岡サツキさん(94)が、同市高良内町、会社員川後田貢さん(32)の乗用車にはねられた。

 松岡さんは全身を強く打ち、出血性ショックで死亡、車いすを押していた同市通外町、介護士本田喬子さん(67)も頭に重傷を負った。

 県警久留米署の調べによると、現場は信号機や横断歩道のない片側一車線の直線。本田さんは民間介護会社から松岡さん方に派遣され、朝食後の散歩中だったという。

日曜日の朝食後の散歩がこんなことになるとは誰も想像しえなかったかもしれません。
利用者が亡くなられたのも非常に残念なことですが、
介護士の女性も67歳とかなり高齢ですので、
場合によっては危険な状態や、今後、逆に介護を受ける立場になることも考えられます。

みなさんも気をつけましょう。

2007年05月20日

准介護福祉士とは・・・。

ホームヘルパー井戸端会議に、「准介護福祉士とは」をアップしました。
准介護福祉士についての設立の経緯や問題点などを整理しています。

経過措置であるとはいえ、試験に落ちた人にだけ与えられる資格というのは明らかに不自然です。
一刻も早い見直しが行われることを期待します。

ホームヘルパー井戸端会議:准介護福祉士とは

2007年05月18日

Jリーグが支える超高齢社会。介護予防事業への100年構想。

Jリーグが介護予防事業

 Jリーグは17日、厚生労働省と連携して「Jリーグ介護予防事業」を開始すると発表した。要介護者の増加を抑制するために高齢者の健康促進を図る介護予防事業に、Jリーグのクラブがスタジアムや練習場などを活用して参加する。
 今年度は厚労省からJリーグに4700万円の補助金が交付され、31クラブのうち29クラブが地域の特色を生かして体力測定、筋力トレーニング、サッカー教室などのイベントを実施する。

ちなみに、実施していないクラブは、横浜(Fマリ?)と磐田だそうです。
停滞しきっている介護予防事業を、Jリーグが支えます。

利用低迷の介護予防、Jリーグがアシスト…厚労省が補助金

Jリーグでは、Jリーグ100年構想のポスターに、高齢化社会をイメージしたポスターをすでに制作し、
PR活動を行っています。

『高齢化社会への取り組み、始まっています』
をキャッチコピーに、地域の高齢者がJリーグのクラブを通して、
社会参加し、新しい活力を得るようになるためにも、
Jリーグ100年構想が示す地域に根ざしたクラブがたくさん生まれることを期待したいですね。

ちなみに、自分が応援する湘南ベルマーレは

平塚会場および厚木会場の通年定期開催。3月末まで各40回開催、2会場で合計80回開催予定。一般的なストレッチングやチューブのエクササイズなどのほかに、サッカーで行うフィジカルトレーニングやブラジル体操などを高齢者用にアレンジした体操や河川敷サイクリングロードのウォーキングを中心に身体機能の維持・向上を図る教室を定期的に、年間を通して開催する。サッカーなどボールゲームや近隣の自然を楽しむハイキングなども計画にいれ、楽しみながら健康づくりを行う。

といった活動を行っています。
介護予防事業の前に、選手の怪我も予防してもらいたいもので、フィジカルコーチも大変だ。
ベルマーレはNPO法人なわけで、トライアスロン、ビーチバレー、ソフトボールといった、
複合型スポーツクラブですから、もっといろいろな取り組みができそうですね。

 1  |  2  |  3  | All pages