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2007年02月28日

迷走する介護予防事業。対象者拡大は給付抑制につながるか。

介護予防、対象者を拡大 厚労省が新基準 運動機能など要件緩和

 介護保険の「介護予防事業」について、厚生労働省は27日、対象者を選定する新基準をまとめた。

 対象者の拡大が目的で、全国の市町村は4月1日から、新基準に基づき、筋力トレーニングなどに参加する高齢者を選定する。

 介護サービスを使う前の虚弱な高齢者を対象にした同事業は昨年4月、改正介護保険法の目玉として施行された。しかし、対象者数が65歳以上人口の0・44%(昨年11月)と、当初の見込みに比べて少なく、実施主体の市町村から、選定基準が厳しいとの指摘が出た。このため、同省が基準の見直しを進めてきた。

 新基準では、高齢者の心身状況を確認する25のチェックリストのうち、運動機能と、口腔(こうくう)機能に関する要件などを緩和。運動機能の場合、「この1年間に転んだことがありますか」など5項目すべてに該当しなければならなかったのを、3項目に当てはまれば、候補者とすることにした。

 同省は、選定要件の緩和によって、介護予防事業の参加者を増やすことで、高齢者が要介護状態になるのを防ぐとともに、給付費抑制に結びつけたいとしている。

対象者を拡大することで、
要介護状態改善→給付費抑制につながるかどうかという検証もできていないんでしょうけれど。
要介護予備群として、運動機能の要件云々に関わらず、
社会参加のレベルにもっとスポットを当ててもらってはどうかと思うんだけれど。

2007年02月27日

第二のぶるーくろす癒海館を生まないために。

浦安ホーム虐待:無届け施設を全調査へ 千葉県方針

 千葉県浦安市の無届け有料老人ホーム「ぶるーくろす癒海館(ゆかいかん)」の入所者虐待疑惑を受け、千葉県は26日、市町村を通じて無届け有料老人ホームの実態調査に乗り出すとともに、県内すべての入所系施設を対象に身体拘束・虐待に関する大規模アンケート調査をする方針を決めた。実態調査では民生委員や介護サービス事業者ら「民間の目」を初めて取り入れ、官民合同で実態解明を進める。週内にも調査に着手する。

 無届け施設は介護保険を利用しないケースもあり、行政の把握には限界があった。このため、地域に詳しい民生委員らの協力を得る。福祉の範ちゅうに入らない老人アパート的な施設や、若年障害者らも入る混合型施設を念頭に、「有料老人ホーム類似施設」の洗い出しを市町村に指示する。

 有料老人ホームは、昨年4月の老人福祉法改正で高齢者が1人いれば対象になることになった。しかし制度改正を知らない施設関係者も多く、調査を通じて周知も図る。

 身体拘束・虐待に関するアンケート調査は、県内の全入所系施設が対象。高齢者施設約450、障害者施設約120のほか児童相談所なども対象とし、「いかなる施設でも虐待は許さない」との姿勢を打ち出す。

 県はこれらの調査結果を詳細に検討し、条例制定など虐待防止に向けた独自策作りにつなげる考えだ。

行政のチェックが行き届いていない無届施設がクローズアップされていますが、
かといって、届け出てある施設には虐待や身体拘束はないのかといえば、
残念ながらそういうわけでもないのが現状です。
言い換えると、届出の有無にかかわらず、果たして行政のチェック自体が機能しているのか。

これは高齢者の入所施設だけに限りません。
虐待や身体拘束を撤廃するには、行政が年に一回チェックしに来るだけでは足りません。
家族・ボランティア・そして職員が施設とサービスのあり方をしっかり見つめなおす環境を作っていかなければ、
また、第二第三のぶるーくろす癒海館が生まれることは間違いないのです。

2007年02月26日

福祉コンビニ化を目指すファミリーマートと現実的課題。

ファミリーマート:宅配事業で高齢者の安否確認

 コンビニエンスストア大手のファミリーマートは、高齢化社会に対応し、安否確認サービス付きの宅配事業に乗り出す。希望者を対象に、弁当などを1人暮らしの高齢者に届けた際、様子を遠隔地の親族にインターネット経由で報告するもの。将来的には介護や税・公共料金の支払い代行、クリーニングの受け取りサービスなども実施し、主に高齢世帯向けの総合的な「御用聞き」サービスを目指す。こうした総合サービスはコンビニ業界で初となる。

 介護サービスは資格を取得する必要があり、店舗支援担当の社員から順次、介護資格を取得させる。宅配時にクリーニングの引き受けをして、出来上がり品を次回宅配時などに届けるサービスも検討する。

 店舗についても、今秋から年間800店ずつ、従来店より通路幅やトイレを広げるなど、高齢者に配慮した造りに変える。生鮮食品を扱う店も増やすなどして「手薄なシニア層の利用を促す」

高齢者、特に独居高齢者にとって、コンビニという存在は身近で心強い存在であることは、
このブログでも以前からお伝えしているとおりです。
ファミリーマートやローソンは福祉コンビニを目指し、高齢者をターゲットにした販売戦略を打ち出しています。

が、実際店舗の中を見ると、
車いすでは通ることの難しいレイアウト、
使い勝手の悪いトイレ、
雑誌は若者向けのものばかり、
弁当も若者好みのボリュームを重視したものが中心、
付け加えて、店員は礼儀知らず。

若者たちは時間を忘れて立ち読みをしたり、
コンビニの前でウンコ座りで理由もなくたむろしたりする。
いいか悪いかは別として、
そんな風に、高齢者が快適な時間を過ごせる場所になるためにはどうあるべきか。
サービス関連の他業種などから学ぶべき点も多いかもしれないですね。

2007年02月25日

自分のサイトの統計情報なんて出してみる。

自分のサイトが検索エンジンにどう評価されているかを知ることができるツールなんてあるらしく、
さっそく貼ってみたりして。

みなさんもぜひ。

介護福祉士の職責の自覚と思慮深さ。

顔見知りの介護福祉士逮捕−南陽のお年寄り宅強盗未遂

 南陽市荻の高橋フミ子さん(84)宅で22日、刃物を持った若い男が押し入り、何も取らずに逃走した事件で、南陽署は23日、強盗未遂などの疑いで高畠町高畠、介護福祉士で団体職員の青木清晃(きよあき)容疑者(23)を逮捕した。青木容疑者は高橋さんが通う在宅介護支援施設の臨時職員。青木容疑者は「金がほしかった」と容疑を認めている。

 調べによると、青木容疑者は22日午後6時ごろ、高橋さん宅に上がり込み、高橋さんに包丁を突きつけて「金を出せ、金を出せ」と要求し、現金を奪おうとした疑い。

 青木容疑者はマスクやサングラスなどで顔を隠した上で、無施錠の玄関から侵入、室内に押し入った。高橋さんは髪形や大柄な体形から、面識のある青木容疑者であることに気付き、「青木さん」と声を掛けた。さらに、犯行を止めるよう説得したところ、青木容疑者は出て行ったという。

 同署は22日、青木容疑者の身柄を確保した。供述通り、車で逃走した際、南陽市金山の道路脇に捨てられた包丁などが23日に発見されたことなどから逮捕した。

 青木容疑者は3年前から南陽市内の介護支援施設で働いている。高橋さんは週1回程度、この施設を利用し、青木容疑者が送迎することがあった。高橋さんは22日もこの施設を利用し、別の職員に送られて帰宅。その十数分後に青木容疑者は押し入った。

何とも情けない事件ですが。

 青木容疑者はマスクやサングラスなどで顔を隠した上で、無施錠の玄関から侵入、室内に押し入った。高橋さんは髪形や大柄な体形から、面識のある青木容疑者であることに気付き、「青木さん」と声を掛けた。さらに、犯行を止めるよう説得したところ、青木容疑者は出て行ったという。

バレバレじゃないですか。
短絡的で自己中心的で、思慮に浅い。
介護福祉士としての職責を果たせるもんなんでしょうか。。。
介護福祉士国家試験実技が来週に迫っておりますが、
受験するみなさんが、責任感を自覚し、この資格を手にすることを願います。

2007年02月24日

ぶるーくろす癒海館虐待事件の反応

虐待疑惑の老人介護施設に立入り調査

 入所者への虐待があったと疑いが持たれている、千葉県浦安市の無届け有料老人ホーム「ぶるーくろす癒海館」を、千葉県と浦安市は21日、立入り調査した。

 この問題は、「癒海館」の入所者がペット用の柵に入れられたり、手錠のような金具で両手首をベッドに縛り付けられたりしていた、と元職員が浦安市と一部報道機関に内部告発して明るみに出た。

 「癒海館」は入所者26人のうち8割が65歳以上の高齢者だが、残りは若い入所者だ。このため老人ホームとしての届出を千葉県に出していなかった。規則の抜け穴をついた無届け施設である。届出がないことから行政も、これまで立入れなかった。

 しかし入所者の8割もが高齢者であることから、実態は有料老人ホームであるとして、老人福祉法にもとづき千葉県高齢者福祉課と浦安市高齢者支援課の7人が立入り調査に入った。

 3時間半にわたり施設の職員、会話が可能な入所者から事情を聞いた他、看護記録を見るなどした。

 千葉県健康福祉部の小川雅司理事は「報道されたような虐待は確認できなかった」としながらも「両手をタオルでベッドに縛りつけられている男性が一人いた」と話した。「有料老人ホームとして届出を出すように説明(指導)した」という。

その後もぶるーくろす癒海館での虐待事件に関する報道が続いていますね。 経営主体となる医療法人法人ぶるーくろすのサイトはこちらだそうです。 なんだかとっても反社会的。

愛港園施設長さんのブログでは、その思想のカルト的側面について、ブログにこう掲載しています

 こういう思考回路で医療や福祉に携わることはちょっと疑問を感じてしまう。
経営主体のことは知らないが、医療福祉のカルト集団が常態的に高齢者虐待を続けてきたのだとしたら大変な問題なのではなかろうか。

個人的には、このホームページを見てまず思ったのは、怪しい、ってこと以上に、とにかく読みづらい・・・。

また、日本テレビ系列のニュースZEROという番組では、この事件に関して、
王子光照苑さんへ取材依頼をし、その見解を放送したそうです。
放送を見れなかったのが残念ですが。。。

 実際の現場の中には、自己の精神的な限界に近い状態に追い詰められてしまう環境が皆無ではないと思っています。忙しい業務の中、鳴り止まないコールや暴言・暴力、繰り返しの同じ話…。相手は認知症の高齢者であって、決して介護者を困らせようとして起こしている行動ではありません。

 「初心忘れるべからず」利用者が満足できる生活が営めるような介護職員になりたいと願い、この仕事を選んだ時、自分はどんなことがあろうとも利用者の方を大切にすると思っていても、その事を、ずっと心に刻んで利用者と向き合い続けることがどれだけ難しいことなのか悩んでいる介護職員もいるのではないでしょうか。

ブログで苑長がいつも熱く介護について語っている様子からもわかるように、
現場をよく理解している王子光照苑さん。
ちなみに、ザ・ワイドでも放送される予定だったものの、
森進一や叶姉妹の緊急記者会見ニュースのために放送延期になってしまったそうで、
この国の報道っていったい何なんだろう・・・。

2007年02月22日

ぶるーくろす癒海館(ゆかいかん)問題と無届介護施設問題。

老人ホーム:無届け全国625件 毎日新聞調査

 千葉県浦安市の無届け有料老人ホーム「ぶるーくろす癒海館(ゆかいかん)」で入所者への虐待の疑いが持たれている問題で、毎日新聞は20日、全国47都道府県に緊急調査を実施した。その結果、34道府県が実態調査して計625件の無届け施設を把握していたことが判明。しかし、その後の指導で届け出ていたのは、うち243件にとどまることが分かった。さらに問題の施設のように若年の障害者も入居している場合、「老人ホーム」とみなすかどうかで判断がばらついている現状も浮かんだ。

 34道府県の多くは昨年4月の改正老人福祉法施行で定義が拡大されたのを機に、市町村を通じて調査していた。残る13都県は調査していない理由について、「定義が難しく、調査の手法も見当がつかない」(福岡県)、「無届け施設があるかどうかも分からない」(秋田県)などと説明している。

先日お伝えした、ぶるーくろす癒海館(ゆかいかん)問題で、無届の老人ホーム問題がクローズアップされています。
規制が緩和され、さまざまな事業主体が高齢者の生活の場を提供しています。
行政も把握できずに、無届けの施設も増えているようです。

ただ、こういった報道が、
無届け=質の低い施設という印象を強めてしまう可能性は強いです。
ケアの質は施設の規模や事業主体などには関係なく、入所者への虐待が起きるのもまた然り、です。

時給わずか100円台の作業所は搾取にあたるのか?

時給わずか100円台…神戸の障害者施設、改善指導へ

 神戸市内の知的障害者の作業所が、最低賃金法に違反しているなどとして、神戸東労働基準監督署は近く改善指導を行う方針を固めた。

 作業所は一定の条件を満たせば労働関係法規の適用が除外されるが、同署は、作業実態が訓練の範囲を超えた「労働」にあたると判断した。作業所への改善指導は異例。同様の事例はほかにもあるとみられ、厚生労働省は近く、労働者としての保護を徹底するよう、関係施設に通達を出す。

 指導を受けるのは、社会福祉法人「神戸育成会」(小林八郎理事長)と、運営する3作業所。知的障害者計16人が、指導員から指導や援助を受けながら、クリーニングなどを行い、工賃などとして1人あたり年間約25万円を得ている。

この記事に対して、さまざまな批判が飛び交っています。
これが障害を持っている労働者が置かれている現実だということも何も知らないで、搾取だとか人権侵害だ、と。
だったらお前らはいったい今まで何をしてきた?

なかでも、lessorの日記というブログでは、非常に整理されて伝えていると思いますので、ぜひ見ていただければと思います。
このブログ、非常に深いテーマを掘り下げていることも多く、勉強させられることが多いので、よくチェックさせていただいています。

lessorの日記:月額平均7343円

CnetJapanのブログにもこの件に関する記事が掲載されているので、
こちらもぜひご覧ください。

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