« 2006年04月 | メイン | 2006年06月 »

2006年05月30日

シニア・高齢者に引退はない。

70歳の8割働く社会に 厚労相、高齢者を活用

 川崎二郎厚生労働相は28日午後、長野市内で講演し、減少傾向にある労働力人口確保のため「70歳の80%の人が働こうという社会をつくりたい。それが日本の一つの活力だ」と述べ、数値目標を掲げて高齢者の労働力活用を推進する方針を示した。川崎氏は「(高齢者は)若者に比べ使いやすいし、経験もある」と高齢者雇用へのニーズが今後高まると強調した。
 労働力人口は1998年の6790万人から少子高齢化の進行で減少傾向にあり、財界には外国人労働者の受け入れを求める声がある。これに対し、川崎氏は「フランスやドイツの失敗を見ると、なかなかそういう訳にはいかない」と否定的な見解を表明。

若者が職を得ることができず、雇用対策も効果を見せないまま、
高齢者雇用を推進する、矛盾しているんだかなんだか。
マクドナルドでは定年を廃止したなんてニュースが大々的に取り上げられ、
いずれサラリーマンの定年が撤廃されるなんて、
「定年後の楽しみ」を生きがいにする若者の希望を奪わないで欲しいものですが。。。

それに関連して、こんなニュースも。

高齢者視野に、コンビニ業界の取り組み

半年前、神戸市にオープンしたこの100円コンビニ。実は業界の常識を覆す、ある取り組みを進めています。10人の従業員の平均年齢は62歳。この店は、あえて「高齢者による高齢者のためのコンビニ」という特徴を前面に押し出しています。

若者世代のイメージが強いコンビニですが、
独居高齢者や高齢者世帯にとっては非常に便利な存在で、
実際、高齢の利用者層がかなり大きくなってきているのが現状です。

女性のためのコンビニ、などがオープンしているのであれば、
高齢者のためのコンビニがあっても何の不思議もありませんよね。

2006年05月29日

認知症予防に効果的な「昼寝」。

認知症予防は運動・栄養・昼寝…厚労省で研究データ

 よく運動し、栄養に気をつけて、昼寝した方が認知症の発症率が下がることが、厚生労働省の研究班(主任研究者=朝田隆・筑波大教授)の研究でわかった。

 生活習慣の改善による認知症予防の成果が確認されたのは初めてで、注目される。

 研究は、茨城県利根町の65歳以上を対象に2001年から2005年にかけて行われた。希望者約400人に運動や栄養、睡眠の改善を指導し、指導しなかった1500人と比較した。

 具体的には、週3〜5回、1回20〜60分、音楽に合わせてステップを踏む簡単な有酸素運動を行った。また魚の脂質に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などを含む栄養補助剤を毎日取るとともに、30分以内の昼寝をした。

 その結果、生活習慣を指導したグループでは認知症の発症率が3・1%だったのに対し、しなかったグループは4・3%にのぼった。また、記憶能力のテストでも、指導したグループの成績が約16%向上した。今後さらに統計的分析を進める。

 認知症予防については、海外でさまざまな研究がなされており、魚を食べたり運動をしたりすることなどが望ましいとされてきた。しかし、生活習慣改善を行う「介入研究」ではなく、生活習慣を観察し、数年にわたって認知症の発症率などを見る「観察研究」が主だった。

運動・栄養は以前から言われてきたことですが、
昼寝の効果に注目が集まります。

高齢者は生活から刺激を受けることが少なくなる傾向があり、
日中に傾眠しやすく、生活のリズムが崩れやすいことが問題としてあげられていました。
そのため、日中活動では積極的に運動し、
「疲れさせる」ことで、夜間に睡眠が取れるような生活リズムをつくることが
ひとつの目標となっていました。

が、今回の研究で適度な昼寝が望ましいとされれば、
日中活動も変わってくるかもしれませんね。

2006年05月28日

サンライフ彦坂の施設ブログが今年も日記になる

ブログを使って積極的に情報公開を行う施設が増えてきています。
helpertownにて設置しているリンク集を見てもらえれば分ると思いますが、
これだけの数の施設がブログを積極的に導入しています。

施設での日常をつづったブログを紙媒体にして出版してしまうのが、サンライフ彦坂さんです。

施設ブログ日記、完成しました

昨年も出版し、今回が第2号。
昨年は自分も一部いただいたのですが、まずはその分厚さに驚かされました。
ブログを通して、日々情報を発信する積み重ねが、この厚みになっているわけです。

自分の施設を紹介する際に、パンフレットなどを用意しているところは多いと思いますが、
表面的で無機質なパンフレットに比べ、
ブログ日記はそこでの生活の様子やそこでの四季の変化を読み取ることができ、
最高のPRになります。

当然、現場で働く職員も、
常に施設の外を意識し、自然とケアの質も向上していくでしょう。

コストもかかるし、費やす労力も非常に大きいと思いますが、
毎年発行できるといいですね。

2006年05月27日

介護福祉士の信用失墜行為。本当に多いですね。

わいせつ目的で女子高生に安定剤

 女子高校生に精神安定剤を飲ませたとして、渋川署は二十五日、傷害の疑いで、沼田市佐山町、介護福祉士田口文彦容疑者(32)を逮捕した。「わいせつ目的だった」と容疑を認めている。

 調べでは、田口容疑者は昨年十一月二十六日午後六時二十分ごろ、同市内の路上で道を尋ねるふりをして、利根郡内の当時、高校三年だった女子生徒(18)を乗用車内に誘い、「ラムネを食べないか」と偽って、精神安定剤エチゾラムなど錠剤数錠を飲ませ、急性薬物中毒にさせた疑い。

 田口容疑者は、女子生徒を渋川市内のホテルに連れて行ったが、不審に思ったホテル従業員が一一〇番。女子生徒は意識がもうろうとし、数日間、ふらつきや吐き気などの症状が続いたという。

 田口容疑者は錠剤の入手経路について「忘れた」と供述しており、同署で追及している。エチゾラムは不安や緊張を和らげる安定剤で、医師の処方せんが必要。意識障害や、ふらつきなどの副作用があるという。

なんだか、ニュースに「介護福祉士」という言葉が出るときは、
たいがい悪いことをしたニュースだと思えてしまいそうな今日この頃。

このエチゾラムが、勤務先から取ってきたものだとしたら、
ますます許せないですよね。

・・・車に誘われて乗っちゃった女子高生もどうかとは思いますが。

自立支援法、自己負担が殺人を招く?

身障者の二女殺害 「介護負担増と誤解」 福岡地裁初公判 母、罪状認める

 今年3月、重度身体障害者の二女を殺害したとして、殺人罪に問われた福岡市中央区西公園、無職吉岡美佐子被告(53)の初公判が25日、福岡地裁(鈴木浩美裁判長)であり、吉岡被告は起訴事実を認めた。

 冒頭陳述で、検察側は「吉岡被告は障害者自立支援法の施行(今年4月)で利用料の一律1割を負担させられると思い込み、すべての介護サービスを断った。自力で二女を介護したが負担が大きく、介護に不安を覚えて自殺を考えるようになった」と事件に至った経緯を指摘した。

 障害者自立支援法は、利用者が利用料の原則1割を負担するとしているが、所得に応じて支払額の上限を設けるなどの負担軽減策もある。吉岡被告の場合、負担額は「月7500円を超えない」とされていたが、吉岡被告は被告人質問で「月3万円の負担になると思っていた」と述べた。

 起訴状などによると、吉岡被告は3月11日早朝、自宅マンションで、就寝中の二女=当時(27)=の首を電気コードで絞めて殺害した。

嘘みたいな話ですね。

まず、自己負担について、
正しく伝えることをできなかった市町村や関係機関に責任があると思います。
確かに、混乱が続き、具体的な額の決定もどんどん先送りにされてきた障害者自立支援法。
それだけに、今回のような誤解や勘違いはたくさんありました。
ちゃんと準備期間として、サービス利用者への説明にあてる時間がなかったことが問題です。
そんなひずみが、こんな形で現れるとは思ってもいなかったでしょうけれど。

サービス事業者も、全てのサービスを断ると打診があった際、
自己負担がいくらになるとちゃんと説明はできなかったのでしょうか。

けど、たとえ月三万円の負担だって、記事を読むだけでは断定はできませんが、
このケースでは障害年金の範囲だろうし、
それで人を、というか娘を殺すというのはどんなものなんでしょう。

この事件に関して、こちらのブログを見ると、
民主党山井和則氏もコメントしているようです。


原因は、この4月からスタートする障害者自立支援法により、自己負担がアップし、今まで利用していた作業所などが利用できなくなったからでした。悲しすぎる出来事です。心よりご冥福をお祈り申し上げます。合掌

これが本当は勘違いだったということで、ますます悲しすぎますよね。

介護職員、施設での挙式と利用者の反応。

たまにはこんなニュースもいいでしょ。

老人介護員カップルが施設で挙式

 「家族同然のお年寄りに結婚を祝ってもらいたい」と25日、塩尻市内でともに老人介護員として働くカップルが、新郎の勤務先である同市大門6の老人保健施設こもれびで、人前結婚式を挙げた。150人を超す利用者らに祝福され、2人は幸せいっぱいに新生活のスタートを切った。 (須田唯仁)

 新郎は西村喜光さん(25)、新婦は、同市上西条の宅幼老施設に勤める保科真由美さん(25)。2人は保育園のころからの幼なじみで、同じ職業ということもあり、数年前から愛をはぐくんできたという。

 結婚披露宴は6月に予定しているが、西村さんが「施設で世話になっているおじいちゃん、おばあちゃんにも祝ってほしい」と希望。施設の協力が得られ、職場の仲間たちも実行委員会をつくって準備を進めてきた。

 2人には多くの祝辞や花束が贈られ、施設利用者を代表してスピーチした青柳す恵美さん(85)は「新郎新婦は私の孫と同い年。孫の結婚式に参列できたようで、本当にうれしい」と感激した様子。西村さんは「大好きなみなさんに囲まれて式ができ、幸せです」と感謝の言葉を述べていた。

こんな結婚式をして祝ってもらった以上は、そう簡単には別れられないですね。
って考えてしまう自分が情けない・・・。

でも、こういったイベントが生活にいい刺激になるということで、
施設での結婚式を行うケースが結構あるみたいですね。

まぁ、一方で利用者さんの誰々さんはご主人に先立たれて寂しい思いをしているから刺激しちゃいけないとか、
誰々さんは結婚生活にいい思い出がないから刺激しないほうがいいとか、
そんなことを言っている施設もなかにはあるのかもしれませんけれど・・・。

2006年05月25日

自己完結する介護施設、街に溶け込む介護施設。

複合施設1日オープン/郡山高齢者らリハビリ活用/医療・介護施設、住宅、レストラン、コンビニ、保育園など集約

 医療機器販売などを手掛ける郡山市のエヌジェイアイ(橋本弘幸社長)は、医療・介護施設と住宅、レストラン、コンビニエンスストア、保育園などを1カ所に集約した複合型施設「L―CUB(エルキューブ)」を6月1日、同市八山田にオープンする。退院したばかりなどで健康に不安を抱える高齢者らが「小さなまち」で生活でき、介護の必要な人が社会生活への復帰を目指すリハビリ施設として活用できる。厚労省によると、このような施設は全国でも珍しいという。

介護施設と街が合体した複合型の施設、と考えていいのかもしれませんね。

介護施設だけで自己完結するという時代は終わりであって、
街全体が施設であって、街に「入所」するという感覚の施設が増えるといいですね。

自分がマンションを買うときに言われたことで、
マンションを買うんじゃなくて、街を買うんだということを教えられました。
マンションだけの価値を見るんじゃなくて、その周辺の環境や買い物や交通の利便性など、
街が持つ価値を考えることを最優先にするべきだといわれたんですよ。
住んでみてなるほどと思いました。実際、家にいる時間なんてたかが知れていますしね。

ということですが、いまだに高齢者の住まい探しは「施設」だけしか見えていないのかもしれません。
それだけしか見せていないのかもしれません。
街から隔絶されたような環境であったり、地域との関係性がなかったり。

施設と地域との関係、もっと見直していきたいですよね。

2006年05月24日

世界が認めたセラピーロボット「パロ」が映画に!

「世界一の癒やし」 アザラシ型ロボットが映画に

 英ギネスブックで「世界一の癒やし効果がある」と認定されたアザラシ型ロボット「パロ」を主役に、記録映画が制作される。パロを開発した独立行政法人の産業技術総合研究所が22日発表した。高齢者の介護施設などで活躍するパロの評判を聞き、デンマークの映画会社が映画化を申し出たという。06年中に撮影し、07年の上映を目指す。日本での上映は未定。

 パロは、同研究所が高齢者や子どもを癒やすロボットとして、アザラシの赤ちゃんをモデルに開発した。体長57センチ、体重2.7キロ。頭をなでると喜んで動き出したり、たたくと怒ったりする。簡単な言葉は学習でき、名前を繰り返し呼ぶと、振り向くようになる。ストレスの軽減や脳機能の活性化などの効果が確認されているという。

 04年秋から高齢者介護施設などに貸し出しを始め、05年3月からは個人向けにも百貨店やインターネットを通じて受注販売(税込み35万円)。映画では、人間とふれあうパロの様子などが描かれるという。

ギネス世界記録公認、「最もセラピー効果のあるロボット」。
それが、パロです。

一度実物を抱っこしたことがありますが、
これがまた非常にキュートです。
アザラシのぬいぐるみでは得られない感動を実感できると思います。
介護施設での導入でも大きな成功を収めていますが、納得です。

そんなパロが映画化するということですが、はたしてどんな映画になるのか。
介護施設などでパロと触れ合う人々を描いたノンフィクション?
パロ製作までのプロジェクトX的なドキュメンタリー?
もしかして、パロがプロサッカーチームにスカウトされてゴールキーパーとして大活躍、
・・・って、それは「かにゴールキーパー」か。

ほんとにどんな内容になるんでしょうかね。
見ている人も癒される、そんな映画を期待しましょう。

日本でも公開されるかなぁ。。。

パロ関連記事

ペットロボから癒やし(読売新聞)

“心”から人間を支えるロボットとなれるか?――アザラシ型ロボット「パロ」の秘密(ITmadia)

パロで介護予防

 1  |  2  |  3  |  4  |  5  |  6  | All pages