管理人が介護福祉を遠慮なく語る「ほろ酔い介護福祉論」

2008年08月13日

架空請求と改善命令無視。ヘルパーが自主的にボランティアした、という言い逃れ。

介護事業指定取り消し:「陽の日」と「ほっとかん」、来月1日に正式取り消し /大分

 県は12日、訪問介護事業所を運営する「陽(はる)の日」(大分市羽屋、大束誠社長)と通所介護事業所を運営する「ほっとかん」(同市西大道2、田村チエ子社長)に対し、介護保険指定事業者の指定取り消しを通知した。いずれも経営する有料老人ホームの事業所での、それぞれ不正請求と人員・設備違反が主因。来月1日に正式取り消しとなる。

 陽の日では、07年11月〜今年4月、サービス提供記録が、ヘルパーの勤務記録の倍に達するケースも。「ヘルパーが自主的に無料ボランティアした」と説明しているというが、県は「計画に基づかないサービスは訪問介護とは認められない」とし、31万円を不正受領と認定した。

 また、3人分のケアプランの偽装や昨年12月の利用者2人に対するサービスを14日分水増しし、17万円を不正受領するなどした。

 一方、「ほっとかん」は、由布市挾間町赤野のホームに事業所を併設する形を取るが、県への事業者指定申請の際、「相談室」「静養室」としていた場所にも高齢者を入居させていたことが判明。生活相談員の不在も長期化し、昨年12月の改善勧告、今年5月の改善命令にも従わなかった。さらに3月には利用者1人分の介護報酬3万1000円を架空請求した。

記事の内容から判断するしかないのですが、
かなり悪質な架空請求であったり、改善命令の無視であったり、
こういった行為が日常茶飯事のように行われていた可能性すら感じます。

それにしても、ヘルパーが自主的に無料ボランティアした、という言い逃れはいかがなものか。
ボランティアでしたのであれば、それを請求するのもまったくの筋違い。
ここまで架空請求などを重ねていて、言い逃れようとするのかが不思議なくらいです。
しかも、ヘルパーが勝手にしたことと、責任転嫁をするなど、事業者としてのモラルを感じることができません。

2008年08月12日

介護離職と介護人材の不足との関係。

介護:離職・転職14万4800人 前年比4割も増加

 家族の介護や看護のために離職・転職した人が06年10月からの1年間で14万4800人に上ったことが、総務省の就業構造基本調査で分かった。前年同期より4割増え、過去10年で最も多い。うち男性は2万5600人で9年前の2.1倍。一方で介護休業の取得率は極めて低く、高齢化と核家族化の中で、介護の負担が働き盛りの雇用をおびやかしている。

 調査は、毎年10月から翌年9月までの1年間に離転職した人数とその理由をまとめている。1年ごとの集計を始めた97年(97年10月〜98年9月)は8万7900人。その後99年に10万人を超え、02年に10万人を割り込んだが、再び増加に転じた。

 離転職者のうち男性が占める割合も増加傾向にある。およそ半数が40〜50代の働き盛りで、06年の男性離転職者は05年(1万9100人)の34%増となっている。

介護を支える人材が不足していることはこのブログでも何度もお伝えしていますが、
介護のために仕事を失ったり仕事を変えなければいけない人も増えています。

記事に伝えられているように介護育児休業法が利用されていないこともひとつの問題ですが、
けれど、たとえ93日間をフルに介護に当てたとしても、それですべての問題が解決するわけではなく、
家族の個人の力で介護を支えるのではなく、介護を支える環境が大事なのです。

介護施設のうち、人材不足で定員に満たない利用者にしかサービスを提供できない状況で、
フルオープンすることができずにいる施設も少なくありません。
介護の人材不足が介護離職といった結果になって現れているケースもあるわけですから、
介護の人材不足が与える経済損失などを考えて、
介護報酬の見直しに反映させてもらえないものでしょうか。。。

2008年08月09日

暴行を隠蔽?仙台の介護老人保健施設ソアーズ。

介護士、入所者に暴行 仙台・太白ソアーズ

 仙台市太白区の介護老人保健施設ソアーズ(小林誠一理事長)で、男性介護士(31)が要介護3の入所者女性(85)を殴り、全治10日間のけがを負わせていたことが7日、分かった。仙台市介護保険課も事実関係を把握しており、介護保険法に基づき、近く施設を指導する。

 ソアーズなどによると、男性介護士は6月16日午後、女性をトイレに連れていった際、女性を素手であごを数発殴ったという。介護士は施設の聞き取りに対し、「女性にたたかれ、かっとなってやってしまった」と話している。

 ソアーズは当初、市に対し、ほかの入所者の介助作業中に女性に介護士の手がぶつかった事故として報告していたが、7月上旬に暴行を認め、同月4日付で、男性介護士を懲戒解雇した。

 入所女性の家族は「施設は当初、虐待の事実を認めなかった。施設がつぶれてしまうので公にしてほしくないと言われ、憤りを感じた」と話している。
 佐藤賢広事務課長は「職員の当初の言い分を信じて事故として報告した。適切な対応ができなかった。再発防止を徹底し、信頼回復に努めたい」と話した。

 ソアーズは1993年4月に設立。入所者は95人。太白区の施設ではショートステイやデイケアも手掛けている。

暴行があったことはもちろんしかるべき処分や指導を受けるべきことではありますが、
施設側のとった対応は責任逃れのため、それを事故として処理することでした。
そして、家族に対しても、それを公にしないように根回ししようとするなど、
介護保険事業者としてあるべき姿とはかけ離れたものでした。
医療法人誠英会 介護老人保健施設ソアーズ

こういった問題を、男性介護士が起こすケースが増えているように思います。
介護の現場に男性が増えていることや、
男性には腕力があるため重大な怪我になり表面化しやすかったり、
さまざまな要因もあると思いますが、
同じ男性で介護というフィールドに生きるものとしては悔しく、情けなく感じています。

2008年08月07日

ついに来日。インドネシアからの介護士が到着。

看護・介護:インドネシアから受け入れの205人が来日

 日本とインドネシアの経済連携協定(EPA)に基づいて受け入れるインドネシア人看護師・介護福祉士候補者のうち日本語研修を免除された3人を除き、7日に来日した205人は、国内7カ所の日本語研修センターに入所した。

 東京都足立区の海外技術者研修協会(AOTS)東京研修センターには同日午後1時、看護師候補の男女23人が到着。8時間を超えるフライトに疲労の色をにじませながらも、職員らの出迎えに「コンニチハ」と笑顔で答えた。栃木県内の病院で働く予定の男性看護師、ダセップ・サエプル・アンワルさん(27)は「3年で試験に受かるため一生懸命がんばりたい。いい仕事をして、できれば長く日本で働きたい」と抱負を語った。

 日本語研修は週明けの11日から始まる予定。研修後は34都府県の100病院・施設で看護助手などとして働きながら看護師は3年、介護福祉士は4年以内に日本の国家資格の取得を目指す。

先日もお伝えしたとおり、介護福祉士候補はわずかに101名。
当初の目論見よりも大幅に少なくなりました。

このことについて、舛添厚生労働大臣からのコメント

 舛添要一厚生労働相は7日夜、日本との経済連携協定(EPA)に基づきインドネシアから介護福祉士と看護師の候補者が来日したことに関し「人不足の解消策であってはならない。日本人と同じ条件できちんと仕事をしてもらうべきだ。厳しく監視していきたい」との考えを示した。

 同時に「日本人の介護現場の人の劣悪な処遇も考えなければいけない」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。

あくまで、これが人的交流という名目のものであることを主張しています。
となると、今後予想されるのフィリピンなどからの介護福祉士候補の来日も、
介護労働力の補充という目的は薄くなっていくのでしょうか。

2008年08月05日

介護福祉士は訴える、これでいいのか日本の介護!

日本介護福祉士会、介護人材確保対策への決起集会を開催

日本介護福祉士会は9月29日、東京都港区で介護人材確保対策における決起集会「介護福祉士は訴えるこれでいいのか日本の介護!」を開催する。

この集会で介護福祉士はじめ介護現場で働く人、事業者、利用者、医療・福祉関係者ほか一般の国民が一堂に会し、介護保険制度や人材確保の在り方について議論し、その声を国会や官庁に届けたいとしている。主催は日本介護福祉士会。後援に東京都、日本医師会、全国老人保健施設協会、全国社会福祉士会、日本介護支援専門員協会その他を予定。

プログラムには全国の介護福祉士代表らによる「介護現場からの声」や、自由民主党、公明党、民主党、日本共産党、社会民主党などによる「政党からのメッセージ」のほか、シンポジウム「介護福祉士は訴えるこれでいいのか日本の介護! 〜介護現場から介護保険は崩壊する〜」を開催する。

日時は9月29日(月)13:30〜17:00、会場は東京都港区のメルパルクホール。参加対象は介護福祉士、その他一般・学生。定員1,500名、参加無料。申し込みや問い合わせは各都道府県の介護福祉士会事務局、または日本介護福祉士会で受け付ける。

介護現場の声というのは、いつも国に届かない。
厚生労働省が行う調査やプロジェクトチームや審議会、
いずれもそこに集まるのは介護の現場とは接点が薄く、現場の声が届きにくい環境の人たち(医師・役人など)。
現場の声を届けるには、職能団体がそれを集約することが重要です。
今回の介護福祉士会だけでなく、各団体がその現状を伝えていくことで、
社会を動かすことにはいたらなくても、インパクトを残すこともでき、世論を動かすこともできます。
集会の概要や参加申し込みは日本介護福祉士会のホームページからお願いします。

9月29日開催なだけに、現場からの苦肉(929)の策とも言えなくもないですが。

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