特養待機者52万人。うち、三分の一を占めるのは「除外」対象の要介護1・2。

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特養待機52万人 5年で10万人増

 厚生労働省は二十五日、特別養護老人ホームへの入所を希望しているのに入所できていない「待機者」と呼ばれるお年寄りが全国で約五十二万二千人いるとの今年三月の集計結果を公表した。二〇〇九年十二月の前回集計の約四十二万一千人から約十万人増えた。高齢化が進み需要が膨らむ一方、施設整備が追いつかない現状が明確になった。

 在宅の待機者約二十五万八千人のうち、心身の症状が重く、特に入所を必要とする中重度の「要介護3~5」は計約十五万二千人で軽度の「要介護1、2」は計約十万六千人。サービス付き高齢者住宅やグループホームなど自宅以外で暮らす待機者は要介護1~5で約二十六万四千人だった。この五年間で特養の定員は約17%増えたが、待機者の増加率が約24%と上回った。

 調査は各都道府県が把握している入所申し込みの状況をまとめた。最多は東京都の四万三千三百八十四人で、宮城県の三万八千八百八十五人、神奈川県の二万八千五百三十六人が続いた。宮城県は一度に複数の申し込みをした人を重複して数えているため、実数と差がある。

特養待機者、いわゆる特養への入所待ちをしている人の総数が52万人という調査結果が公開されました。
そんなにたくさんの人が待っているのでは、申し込んでも入れるのは何年先だろう・・・。
と思われた方も多かったのではないでしょうか。

ただ、実際にはこの数字は全国で特養の入所申込みをして入れない人が52万人もいるということではなく、
施設ごとに重複して入所申込みをしている人のカウントもありますので、実数はもっと少なくなります。
ただ、それでも人数としては多いですよね。

介護給付費の実態調査の報告を見ると、
平成25年4月時点で、特別養護老人ホームを利用している入所者総数が48万人弱。
それを考えると、明らかにキャパシティ不足と考えられますよね。
都市部での施設・ベッド数不足が顕著ですが、より柔軟な対応策が必要ですよね。

そして、注目すべきは、この待機者の中で、
要介護1・2(軽度者)の認定の方が全体の三分の一を占めているということです。
要介護3以上にならないとなかなか入所ができないとも言われており、
次回の改正ではこの要介護1・2が特養入所の対象外になるとされています。

この特養入所希望している17万人以上の要介護1・2の方はどこに向かっていけばいいのか。
ただ単に「除外」で切り捨てる一方ではなく、
サービス付き高齢者専用住宅への住み替え促進や切れ目ない在宅サービスの拡充など、
安心できる体制が必要ですよね。