フィリピン人看護師・介護士へのさまざまな反応。

フィリピン国旗

このところ、このニュースばかり取り上げていますが、
フィリピン人看護師・介護士の受け入れについて、さまざまな反応が見られています。
まず、日本介護新聞ブログにこんな記事。

日本介護新聞:日本看護協会、さっそくフィリピン人受け入れに物申す

早速、日本看護協会のHPにもリリースが掲載されている。
日比EPA(経済連携協定)フィリピン人看護師の受け入れに関する日本看護協会の見解(PDFファイル)
見解の骨子は次のとおり。
1.医療・看護の質を確保するためのフィリピン人看護師受け入れ4 条件
①日本の看護師国家試験を受験して看護師免許を取得すること
②安全な看護ケアが実施できるだけの日本語の能力を有すること
③日本で就業する場合には日本人看護師と同等以上の条件で雇用されること
④看護師免許の相互承認は認めないこと
2.フィリピン人看護師の受け入れは、日本の看護師不足を解消するためではなくあくまでも2 国間の貿易交渉の問題である
3.フィリピン人看護師に対する職場環境の整備・支援が重要である
■ 日本語研修機関や職業斡旋機関の公的機関への一元化
■ 労働条件・環境整備、日本での生活の相談や支援など

ということで、日本看護協会の見解を引用しています。
この段階での受け入れに対して消極的な姿勢が見られていますね。
さて、それではフィリピンの反応はどのようなものかといえば。

看護師など日本の受け入れ条件、フィリピンで不満の声

 フィリピン労働雇用省のクルス次官は12日、日本経済新聞と会見し、日比経済連携協定(EPA)が定めた比人看護師・介護福祉士の日本での就労条件の厳しさに強い不満を示した。
 日本政府が協定の署名を受け、2年間で比人看護師・介護福祉士合わせて1000人を受け入れる方針を発表したことについて、次官は「フィリピンは日本の医療現場の需要を満たせないだろう」と述べ、実際の就労者数は日本の設定枠を下回るとの見通しを示した。日本での就労前に無給で6カ月間の語学研修を義務付けられていることが理由だと説明した。
 同国看護師協会のマリリン・ヤップ理事長も「日本を目指す看護師は少ないだろう」と指摘、労働市場の開放に向けた日本の取り組みを疑問視している。

ということで、フィリピン側としても、その条件の厳しさに不満を持っているようです。
確かに、語学研修が義務付けられるだけでなく、
日本で働き続けるためには国家試験を合格しなければならないなど、ハードルは高い。
受け入れ側と派遣側。
どちらにとっても満足のいくものではなかったこの協定。
果たしてどんな形で実現するのでしょうか。

記事編集・監修

 

介護福祉ウェブ制作ウェルコネクト

居宅介護支援事業所管理者・地域包括支援センター職員・障碍者施設相談員など相談業務を行う。

現在はキャリアを生かした介護に関するライティングや介護業界に特化したウェブ制作業を行う。

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