福祉オンブズマンと聞く耳を持たない施設たち。

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兵庫・大阪の特養 広がる施設間格差

 特別養護老人ホームで、利用者と施設の橋渡し役として活動している大阪市内の特定非営利活動法人(NPO法人)「介護保険市民オンブズマン機構・大阪」が、施設介護の現状と課題をまとめた報告書を発行した。利用者にきめ細かくかかわろうとする意識が施設側に高まる一方、排せつ介助などケアが不十分な点はまだ多く、待遇改善に熱心な施設とそうでない施設の“格差”が広がっているという。同NPOは「施設選びの参考にしてほしい」と話している。
 同NPOは二〇〇〇年から、研修を受けた市民オンブズマンを兵庫県、大阪府内の希望する特養に派遣。利用者の不満や要望、オンブズマンが気づいた問題点などを施設に伝え、改善を促している。今回は〇三―〇四年度に派遣した四十五施設での課題など計九百四事例を、「介護・介護体制」「食事」「外出」などの十一項目に分類して分析した。
 「介護・介護体制」のうち、介護内容に関する事例は百二十六件。最も多かったのは排せつ介助の二十三件で、以下車いす介助(二十一件)、メンタルケア・気配り・見守り(十六件)と続いた。
 排せつ介助では、望んだときにトイレに連れて行ってもらえない▽おしめをなかなか替えてもらえない―といった訴えが目立った。「朝、ポータブルトイレに座らせてと頼んでも聞いてもらえない。時には『朝は忙しいと言っているでしょう』ときつい調子で拒絶される」という声もあった。
 オンブズマンが施設に伝え、改善された事例は七件。人手不足や「朝食時間帯は忙しい」などを理由に、改善されなかったケースも六件あった。
 「外出」項目では六十一件の苦情や要望があった。中庭や施設周辺の散歩など、近隣への外出を求める声は十五件あったが、改善事例は四件にとどまった。

「兵庫・大阪の特養」と書いてありますが、兵庫大阪に限ったことではなく、
また、特養に限ったことではありません。
施設間の格差はますます広がる一方です。
市民オンブズマンが改善に取り組んでいますが、
その提案は、あくまで提案であって、改善することへの強制力はありません(少なくとも法的には)。
オンブズマンの提案が必ずしも正しいとは限りません。
しかし、このような改善率の低さは大きな問題ではないでしょうか。
要は、いかに施設が外部の声に耳を傾けることができるか。ということです。
オンブズマンが「施設の実情」を理解していない、というのは当たり前の話です。
けれど、「施設の実情」という枠の中でしか動こうとしない生活施設が、
利用する側にしてみればどれだけ息苦しいものか。
その固定観念や理屈ぬきに、どうしたらよりよい生活環境を提供できるのか。
考えてみてはいかがでしょう。

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