新たなケアプラン様式の導入を提案

 日本総合研究所(日本総研)はこのほど、「介護支援専門員の資質向上と今後のあり方に関する調査研究」の報告書を公表した。ケアマネジメントにおける課題解決策の一つとして、利用者の状況を記載して課題を整理するシートなど、ケアプランの新たな様式の導入を提案している。

 報告書は、2011年度の厚生労働省の老人保健健康増進等事業として日本総研が取りまとめたもの。調査・研究に当たっては、無作為抽出した個別のケアプラン70件について、有識者が評価・分析を行った。

ケアプランの様式が変わることでケアプランの質が向上するかと言ったら、
実際のところ、業務量の増大だけが残るんじゃないかなと。

なぜケアプランの書式に変更が必要なのか、
どんな視点が必要なのかという理解が定着しない限りは
今までのケアプランを切り貼りしただけの不格好なプランが出来上がるだけだと思われます。

ただ、予防と介護の書式の統一だけは早めにお願いしたいですね。
認定の結果がその時の状態や調査員の聞き取り方一つで、
たまたま介護だった支援だったで
プラン自体を一から書き直さなければいけないというのは納得できませんよね。
連続したケアマネジメントがそこで途切れるような印象を持つケアマネさんも多いでしょうし、
支援の方を委託で受けないという事業所もありますしね。

ただ、結局、こうやってケアプラン様式を変えようと何をしようとも、
どこからともなくケアマネの質の問題ばかりを取りざたされるんでしょうけれど。。。

介護施設のワゴン車とトラック衝突 1人重体7人重軽傷、大仙市

2日午後2時半ごろ、大仙市協和荒川字松ケ平の国道46号で、秋田市外旭川字梶ノ目、介護職員吉川智紀さん(20)が運転する同市内の介護施設のワゴン車と岩手県矢巾町、会社員村松大輝さん(31)のトラックが衝突した。

 ワゴン車には70〜80代の施設利用者6人が乗っており、このうち秋田市新屋大川町、金タエさん(83)が全身を強く打ち意識不明の重体。他の5人と吉川さん、村松さんは頭や脇腹、足などに重軽傷を負った。

 大仙署によると、吉川さんが車線をはみ出し、対向してきたトラックと衝突した。吉川さんは施設のレクリエーションの一環で金さんら6人を乗せて大仙市の道の駅協和に行く途中だった。

デイサービスでの外出レクの場面で起こった事故という形になります。
介護報酬の改定に伴って、提供時間を変更したデイサービスもたくさんあります。
残業などによる労働時間が積み重なり疲労による事故であったり、
送迎の時間がこれまでよりも遅くなることによって
事故の発生しやすい夕方の時間帯の送迎が多くなることなど、
リスクについては十分に注意をしていかなくてはいけないですよね。

今回の事故が介護報酬の改定と関連性があるかはわかりませんが、
事故リスクと報酬改定による時間増などといった検証もしていってほしいですね。

また、日中の活動時間に余裕ができることで、
外出などの活動に重点を置くデイサービスも多くなるのかもしれませんね。
やはり十分な準備を行い、事故は未然に防いでいきたいですよね。

虚偽の誓約書提出で茶話本舗FCが半年間の指定停止に

東京都は4月24日、介護保険法第77条第1項の規定に基づき、指定通所介護事業所茶話本舗デイサービス二番茶屋(事業者:株式会社サンラック)について、本日から6か月間、指定の一部の効力を停止すると発表した。

効力停止の理由は、指定申請窓口において、本人の自筆による誓約文等を添付するよう説明を受けていたにもかかわらず、生活相談員及び介護職員について、本人以外の者が署名・押印して作成した虚偽の誓約書を添付して指定申請し、不正の手段により法第41条第1項の指定を受けたため。

フランチャイズ展開で続々と事業所をオープンさせている茶話本舗。
お泊りデイというスタイルで24時間365日の囲い込みを行うこともでき、
高い利益率を維持する(3月までは送迎減算もなかったし・・・)一方、
そのサービスの質について疑問視する声も根強い印象です。
もちろん、すべての事業所がそうではないのでしょうが、
フランチャイズ制で質の担保までは行っていないというのが実際のところなのでしょう。

その茶話本舗のフランチャイズ事業所で書類の虚偽作成で指定の効力停止が発表されました。

書類の虚偽作成による指定取り消し・指定停止といえば、コムスンショックを思い起こす人も多いと思います。

今回の件に関して、茶話本舗の対応は早かった

当社がフランチャイズによる事業展開を進めております小規模多機能型デイサービス「茶話本舗」のフランチャイズ加盟店である株式会社サンラックが運営する指定通所介護事業所「茶話本舗」デイサービス二番茶屋において、平成24年4月24日に指定の一部の効力の停止決定の通知を受けたことをお知らせ致します。

(中略)

また、当概指導を受けた事業所の運営法人である株式会社サンラックに対しては
1.事業所監査室による直接指導対象事業所とすること。
2.通常、6ヶ月に一度実行するチェーン独自で策定した自己点検ツールに基づく自主点検を3ヶ月に一度の頻度で実施すること。
3.6ヶ月間は新規事業所の開設を認めないことを当社で決定致しました。
更には、6ヶ月間の指導期間中に万全のコンプライアンス体制が構築出来なかった場合には、フランチャイズ契約を解除し、利用者様の受け入れ態勢を整えた後、事業所閉鎖を行う方針としております。

平たくいうと、責任は事業所を運営していた会社にあり、茶話本舗の本部には責任はない。
フランチャイズ契約を解除することも視野に指導します。
ということです。

コムスンは連座制で崩壊しましたが、
フランチャイズというやり方であればフランチャイズ契約の解除という形で責任をなすりつけてしまえばいいわけです。
このやり方で拡大を続けていくのか、
それともこのビジネスモデルに対して行政からの厳しい目が向けられていくのでしょうか。

12年度中実施は1割強 介護の24時間訪問サービス、厚労省集計

 介護保険で今年4月から始まった24時間対応の定額訪問サービスについて、2012年度中の実施を見込む市町村は全体の1割強にとどまることが1日、厚生労働省の集計で分かった。サービスを提供する事業者の態勢が整っていないことなどが原因とみられる。サービスは4月の介護報酬改定の目玉だったが、利用が広がるには時間がかかりそうだ。

 サービスは利用者が介護を受けながら自宅で過ごせるようにするのが狙い。ヘルパーらが緊急連絡などに対応する。厚労省が12〜14年度の全国の介護保険事業計画を集計したところ、介護保険を運営する1566市町村のうち24時間訪問サービスの今年度の実施を見込む自治体は189市町村だった。1日当たりの利用者数は計6千人にとどまる見通しだ。

 実施を見込む市町村の数を都道府県別にみると大阪が21、東京が20で、大都市圏に比較的多い。青森、山形、栃木、島根、宮崎、沖縄はゼロ。採算が難しいとされる人口密度の低い地域でサービスの遅れが目立つ。

 サービスが受けられる市町村は13年度が283、14年度が329と少しずつ増えるが、それでも全体の2割強にとどまる。宮崎と沖縄は14年度もサービスを提供する市町村が現れない見通しだ。厚労省は「あくまで見込みの数字で、実際はもっと多くの地域に利用が広がる可能性がある」(老健局)としている。

 集計によると、介護サービスの利用者である要介護認定者は14年度が590万人で、11年度より70万人増える。65歳以上の人口に占める割合は18.3%で、11年度の17.8%より高まる。

予想していた方も多いと思われますが、
新サービス「定期巡回・随時対応型訪問介護看護(24時間)」が低調のようです。

東京や大阪といった都市部では比較的行われていますが、
短時間訪問の回数をこなすためにはある程度の人口密集地でないと、
移動時間ばかりが膨らんでしまうことがその要因となります。
また、看護師の確保が難しいことや、
24時間の随時対応という体制をとることや、
定額報酬になることでの採算性への不安などもあって、
なかなか手を上げる事業者もでてこないという状況のようです。

サービスは4月の介護報酬改定の目玉だったが、

と、記事ではそんなことが書いてありますが、
実際は、大多数の方が「絵に描いた餅」になると予想しており、
現実、その通りになったということでしょう。

ただ、大手事業者で導入を検討しているところもあるようなので、
採算性や職員確保のめどが立てば、
ひょっとしたら事業所数が増えていく可能性もありそうです(都市部に限定されそうですが)。
今後に注目していきましょう。

介護士ボクサーがTKOで防衛戦V2

「東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ」(30日、堺市民会館)

 介護士ボクサーが防衛戦V2‐。王者の大沢宏晋(大星)が同級6位のロバート・コパ・パルエ(インドネシア)を9回1分34秒TKOで下して、2度目の防衛に成功した。

 両者とも1回からダウンを奪い合う乱打戦。「お互いに出合い頭の事故。パンチは効いてなかったが、動揺した」と大沢。4回から左ジャブを効果的に繰り出して落ち着くと、6回以降はボディーの連打で相手にダメージを与えて、試合を有利に進めた。

 万全の状態ではなかった。2月28日に右ひざをはく離骨折していた。「完治まで3週間。リハビリなしの準備不足でも勝てたのは良かった。早く世界王座戦に挑戦したい」。5月2日からは早速、週6日勤務という介護士の仕事に復帰する予定だ。

ボクシングの世界というのは世界タイトルを取るくらいにならないと、
それだけで生活していくのは難しいみたいで、
生命の危険すらもあるのに、大変な仕事です。
介護とボクシングというなんだか相反するようなふたつの仕事をやっている人も
たくさんいるんだそうです。

で、この人、
世界を取っても介護の仕事を続けたいと公言しているようなので、
介護という仕事に魅力を感じて続けていてくれるのはうれしいですね。

認定介護福祉士の養成研修、4、5百時間に- 在り方検討会が中間まとめ

 介護福祉士の上位資格として導入が検討されている認定介護福祉士(仮称)の研修制度や資格認定制度について検討している日本介護福祉士会の「認定介護福祉士(仮称)の在り方に関する検討会」(委員長=太田貞司・神奈川県立保健福祉大教授)は10日、中間まとめを公表した。認定介護福祉士の養成カリキュラムの研修時間を、400時間から500時間までの間で設定することなどが盛り込まれている。

 同検討会は、昨年1月に取りまとめられた厚生労働省の「今後の介護人材養成の在り方に関する検討会」の報告書で、介護福祉士資格を取得した後のステップアップとして認定介護福祉士の創設が提言されたことを受け、設置された。事務局を務める日本介護福祉士会の関係者のほか、介護関係者や大学関係者らが参加。オブザーバーとして厚労省社会・援護局福祉基盤課の担当者も出席し、認定介護福祉士が果たすべき役割や、資格を得るための実務経験、研修の在り方などについて昨年8月から今年3月まで、定期的に議論を重ねてきた。

介護福祉士の上位資格として導入される予定の認定介護福祉士ですが、
研修時間が400時間から500時間までの間を設定すると。
それでも受けたい人はいると思うのですが、
それだけの時間や費用を費やせる人はあくまで一握りの人になります。
高い技術や知識を持って、現場でリーダーシップを発揮している介護福祉士であっても、
それだけの時間と費用が捻出できない人は上位資格を取得できない。
認定介護福祉士という資格をつくることは、キャリアアップのため手段にはなり得ないでしょう。

それとあわせて、受講するための基準として設けられている要件も提示されています。

 資格を得るための介護の実務経験については、7−8年以上を想定。望ましい条件としては、▽介護職によるチームのリーダーとしての実務経験▽居宅・居住(施設)系の両方での生活支援の経験−を挙げている。

そもそも実務経験7−8年もやっている人に、
500時間の研修って、いったい何をどう教えるつもりなんでしょうね。
医療についての話ばかりになりそうですが、
それならば医療を専門的に勉強して看護の資格を目指した方が早いような気もします。

それと、「居宅と施設両方での生活支援の経験」という条件が望ましいとされています。
同じところでずっと勤務を続けていることよりも、
在宅も施設も経験していることを条件に挙げているのは、
確かに意図としてはわからなくもないのですが、
その人のキャリアプランの中で転職という選択が求められる場合があるので、
それを条件としてしまうことについてはいかがなものかなと。

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