ケアマネ研修、平成28年度から養成課程変更で研修時間倍増・修了評価実施へ。

ケアマネ研修の風景(イメージ)
ケアマネ研修の風景(イメージ)

<研修時間が倍に!>ケアマネ実務研修、28年度より87時間に

介護保険最新情報vol.383「介護支援専門員資質向上事業の実施について」でも通達済みだが、介護支援専門員の実務研修内容が、平成28年度から大幅に変更される。

今回の研修見直しには、以下のことが示されている。
○地域包括ケアシステムの中で、医療職をはじめとする多職種と連携・協働しながら、利用者の尊厳を旨とした自立支援に資するケアマネジメントを実践できる専門職を養成するため、介護支援専門員に係る研修制度を見直す。
○ 入口の研修である介護支援専門員実務研修を充実するため、任意の研修となっている介護支援専門員実務従事者基礎研修を介護支援専門員実務研修に統合。
○ 主任介護支援専門員に更新制を導入し、更新時の研修として更新研修を創設予定。
○ 専門職として修得すべき知識、技術を確認するため、各研修修了時に修了評価を実施。

介護支援専門員の養成課程が見直されることになります。
これまではケアマネ試験合格者対象の介護支援専門員実務者研修(44時間)を修了することで晴れてケアマネになれました。
これが、平成28年度の研修から、介護支援専門員実務者研修を87時間に倍増!
これまで任意研修だった実務従事者基礎研修の内容を必修にして実務者研修の時間を大幅に拡大しました。

実際、ケアマネ研修のためにシフト調整をして平日に休みをとるのもなかなか難しく、
ケアマネの資格を必要としていない職場では余計に理解や協力を得ることは大変かと思うのですが、
さらに大きなハードルになりそうですね。

修了評価もあるようで、試験に合格して研修を受講しているのに、修了時にまた試験。
普通に受講していればできない問題はないのでしょうけれど。
だったらまずは厚生労働省から「質が低い」と目の敵にされている現任者のスキルアップが重要なわけですから、
修了評価の設定は更新研修や主任ケアマネの研修だけでもいいんじゃないかと思うのですが。
※ちなみに、更新研修も1・2合わせて研修時間は35時間も増えてます。

記事編集・監修

 

介護福祉ウェブ制作ウェルコネクト

居宅介護支援事業所管理者・地域包括支援センター職員・障碍者施設相談員など相談業務を行う。

現在はキャリアを生かした介護に関するライティングや介護業界に特化したウェブ制作業を行う。

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