介護家族へのアンケート。虐待を経験あり26%、虐待しそうになったことがある30%。

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26%の家族介護者が”虐待経験あり”と回答、心理的虐待8割

エス・エム・エスはこのほど、同社が運営する介護に関するQ&Aサイト『安心介護』にて、介護現場における虐待の実態調査を実施し、その結果を発表した。同調査は、2011年9月29日~11月14日の期間にインターネット上で行われ、『安心介護』会員207名から有効回答を得た。
それによると、日常的に家族の介護を行っている人の26%が虐待経験「あり」と回答。反対に、「なし」と答えた人は74%だった。虐待経験がある人に虐待の種類を尋ねたところ、最も多かったのは暴言やいやがらせなどの「心理的虐待」で84.9%に上った。次いで、被介護者に”暴力的な行為”をふるうなどの「身体的虐待」が41.5%、「介護放棄・放任」が17.0%、「経済的虐待」が3.8%となった。
虐待経験「なし」と答えた人(74%)に、虐待をしそうになったことはあるかと聞いたところ、41%が「虐待をしそうになったことがある」と回答。これを計算すると、全体の30%が「虐待をしそうになったことがある」ことが明らかになった。
「虐待をしそうになったことがある」頻度を見ると、トップは「数カ月に1回程度」で32.8%だったが、「週に1回程度」は26.2%、「1カ月に1回程度」は19.7%、「2週に1回程度」は9.8%、「毎日」は3.3%となっており、これらを合わせると「1カ月に1回以上」は59%と約6割に上ることが判明。また、「週に1回以上」と回答した割合で見ても29.5%と高い傾向にあることが分かった。

介護をする家族を対象にしたアンケートで、
全体の26%が虐待の経験があり、
全体の30%は虐待しそうになった経験があるということです。
つまり、全体の半数以上は虐待リスクのある家庭ということで
単純に考えることができます。
ただ、重要なのは残りの44%で、
虐待についての認識が不十分な家族や、
介護の苦しさを誰にも話すことができない家族など、
44%が必ずしも虐待リスクのない家庭ではなく、
むしろ虐待が深刻になるリスクが高いケースが含まれています。
実際、虐待ケースとして地域包括や市町村が把握しているのは
このごくごく一握りのケースだけです。
SNSサイトもそうですけど、
もっと家族介護者がオープンに話し合えたりする環境が大事ですよね。

記事編集・監修

 

介護福祉ウェブ制作ウェルコネクト

居宅介護支援事業所管理者・地域包括支援センター職員・障碍者施設相談員など相談業務を行う。

現在はキャリアを生かした介護に関するライティングや介護業界に特化したウェブ制作業を行う。

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