平成24年介護報酬改定にかかるQ&A、幻の生活機能向上グループ加算。

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介護報酬改定にかかるQ&Aが示されました。
単に介護報酬の改定で変更があった項目に関するものだけでないので、
しっかり読み込まないといけないですね。
たとえば、訪問介護での買い物は
これまで、居宅→店舗(買い物)→居宅 という流れが決められていましたが、
利用者との間で買い物の内容を確認ができていれば、
訪問前に買い物をしてから居宅に訪問してもいいのだそうです。
これも効率化の一環なんでしょうね。
お金の取り扱いでトラブルになりそうなのが心配ですけどね。
それと、気になったのが、
予防通所介護の生活機能向上グループ加算。
少人数のグループを組んで、生活課題に関する改善を目的とした活動
(調理とか日曜大工とかなんとか)を行うというものだそうですが、
これの取り扱いも非常に微妙なものです。
で、Q&Aの中で、
要介護者と要支援者で合同でグループを組んで活動してもいいのかという問いに対して、

要支援者と要介護者では、状態像も課題も異なることから、共通の課題に
即したグループの構成が困難なこと、介護職員等が要介護者に対応しなが
ら要支援者にも適切に対応することが困難なことから、当該加算を算定す
るには、従業者及び利用者を区分する必要がある。

要支援と要介護で状態像も課題も異なるなんて言っている時点で、
いかに現場を見ていないかがわかります。
そもそも認定調査自体に欠陥があるのは明白で、
およそ要支援に該当しないような要支援者や
要介護には見えない要介護者がごろごろしています。
で、実際、要支援だけでグループを組むとなったら、
それだけの要支援者が必要になるわけですから、
小規模の事業所ではそうそうありえない話です。
とれるところは運動器機能の方が加算の単位数は高いわけですし、
口腔や栄養は同じ100単位ですが、
複数選択で加算を取れればかなり大きいですからね、
あまりこの生活機能向上グループ加算には旨みがないように思います。
それに、週1の人でいえば月2回休まれると算定できないわけですからね。
果たしてどれだけの事業者がこの加算を算定できるのか、
ひょっとしたら幻の加算になるんじゃないかなって気もしますね。

記事編集・監修

 

介護福祉ウェブ制作ウェルコネクト

居宅介護支援事業所管理者・地域包括支援センター職員・障碍者施設相談員など相談業務を行う。

現在はキャリアを生かした介護に関するライティングや介護業界に特化したウェブ制作業を行う。

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