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コムスン施設サービスをニチイ学館へ譲渡。平成の大合併?ニチイコムスン誕生の理由。

コムスンの施設介護事業、ニチイ学館に売却へ――11月にも

 グッドウィル・グループは子会社の介護大手コムスン(東京・港)の有料老人ホームなど施設介護事業を、ニチイ学館に売却する見通しとなった。コムスンから売却先選定を委託されている第三者委員会(委員長=堀田力さわやか法律事務所所長)が候補を居酒屋チェーンのワタミとの2社に絞り込んだが、介護大手のニチイの実績などを評価した。27日にも正式決定する。今後の焦点はコムスンの在宅介護事業の売却に移る。

 コムスンが売却するのは、26カ所の老人ホームと183カ所のグループホーム(認知症の高齢者が少人数で暮らす施設)。売却金額は百数十億円程度とみられ、11月1日にも事業をニチイに移管する。ニチイは医療事務代行と介護を主力事業とする。2007年3月期の連結売上高は2025億円。

ついに、注目されていたコムスンの居住系サービスの譲渡先が決まりました。
譲渡先はニチイ学館。
介護事業の最大手であるニチイ学館と第二位のコムスンの合併は、客観的に見れば、平成の大合併にふさわしいもの。
奇跡の企業ニチイコムスン誕生となりました。

ここにいたるまでには、さまざまな紆余曲折がありました。
施設部門の買収に手を挙げていたニチイ学館ですが、業績が悪化し、株価も暴落。
そして、コムスンと同様に、まったく同じ手口の不正請求を行っていたこともまぎれもない事実です。
コムスンの事業の買収について、ニチイはいつしかトーンダウンし、消極的な姿勢を見せるようになります。

が、それ以外の介護関連企業も、立候補していた手を下ろしはじめます。
大きな問題となっていたのは、膨大な買収金額を確保できるのかという点に絞られました。
介護関連企業は、大手であっても、本当の意味での大企業というものはほとんど存在しません。
全国展開をしている企業は増えましたが、事業所の規模は小さく、
介護というフィールド自体が実際はマーケットとして非常に小さなものであるという背景があります。
※潜在的なマーケットはあったとしても、介護保険という制約により、マーケットは小さく制限されています。

そこで、事実上、譲渡先はニチイ学館とワタミという2者に絞られていました。
ワタミであっても、介護事業の歴史は浅く、介護事業の規模もコムスンに比較すれば小さなものです。
唯一可能性が残されたニチイ学館に譲渡されたというのは、必然か、もしくは苦肉の策か。

平成の大合併、とはいえども、両者をあわせてもシェアはたかだか6%。
それに、コムスンの訪問系の事業譲渡先は分割譲渡が決まっているため、
両者が合併したとしても、本当の意味での大企業とはいえません。
しかし、このニチイコムスンが業界内でどのようにリーダーシップを発揮していくのか、注目してみましょう。

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